「テストの1週間前になって、やっと勉強を始める」「学校のワークは終わらせたのに、点数につながらない」——定期テストのたびに、こうしたもどかしさを感じている保護者の方は多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、定期テストは「どれだけ頑張ったか」よりも、「いつから、何を、どの順番でやるか」で結果が変わりやすいテストです。準備は中学生ならテストの3週間前、高校生なら4週間前から始めるのが目安とされ、本格的な対策は2週間前から計画的に進めます。
この記事では、次のことをまとめています。
- 定期テスト対策はいつから始めればいいか(中学生・高校生)
- 点数が伸びる勉強法の基本と、中間テスト・期末テストそれぞれの勉強法
- テスト2週間前からの計画表(5教科の割り振り例つき)と、1週間前・前日の過ごし方
- 英語・数学・国語などの教科別ポイントと、暗記科目(理科・社会)の勉強法
- 部活で忙しいときの中間テスト対策
- 定期テストと内申点・評定の関係、学年末テストの対策
秋から冬にかけては、2学期(後期)の中間・期末テスト、年度末の学年末テストと続きます。次のテストの計画づくりにお役立てください。
定期テスト対策はいつから?中学生は3週間前・高校生は4週間前が目安
定期テストの勉強は、中学生ならテストの3週間前、高校生なら4週間前から準備を始めるのがひとつの目安です。テスト範囲の発表を待ってから動き出すと、理解の確認、問題演習、暗記、見直しのすべてを短い期間に詰め込むことになり、どこかが手薄になりがちです。範囲は授業の進み具合からおおよそ見当がつくので、早めに「今どの単元があやふやか」を確かめておきましょう。
| 時期 | 中学生 | 高校生 |
|---|---|---|
| 4週間前 | 普段の授業の復習を続ける | 出題範囲と提出物を確認し、科目ごとの計画を立てる |
| 3週間前 | ノート・教科書・プリントを見直し、理解が浅い単元を洗い出す。用語や公式を確認する | 理解が不十分な単元を学び直す。英語や古典は本文の読み込みを始める |
| 2週間前 | 学校のワークで問題演習。間違えた問題を解き直し、理科・社会の暗記を本格的に始める | 問題演習で解き方を整理し、応用問題にも取り組む |
| 1週間前 | 総仕上げ。時間を測って解き、暗記を完成させる | 演習と時間配分の練習、最終確認 |
高校生が早めに始めたほうがよい理由
高校の定期テストは科目数が多く、1科目あたりの内容も深くなります。中学校のように1〜2週間で全科目を仕上げるのは難しいため、4週間前に範囲を把握し、時間のかかる科目から手をつけるのが現実的です。
中1・高1の最初の定期テストは特に早めに
中学校に入って初めての定期テストは、小学校のテストと違い、多くの教科を数日間でまとめて受けます。どのくらい前から何をすればよいか、本人もまだ感覚がつかめていません。高1も、中学校より科目が細かく分かれ、1回のテストの範囲や量が大きく増えます。最初の1〜2回は保護者の方も一緒に計画表を確認し、「どのくらいの量なら何日かかるか」をつかむ機会にしましょう。
「テスト週間」だけでは足りなくなりやすい
テスト週間(テスト期間)は、テスト前に部活動を休みにして勉強に充てる期間を指すことが多い言葉です。いつから始まるか、どのくらい続くかは学校によって違うので、学校の年間予定や配布物、先生からの連絡で確認しておきましょう。文部科学省の部活動に関するガイドライン(令和7年12月)でも、定期試験前後の一定期間を部活動の休養日にすることが例として挙げられています。
ただ、テスト週間だけで全教科を仕上げようとすると、理解・演習・暗記・見直しを1回ずつ回すのが精一杯です。記憶は時間をおいて何度か思い出すことで定着しやすいと言われるため、テスト週間は「仕上げの期間」と考え、その前から少しずつ始めておきましょう。
点数が伸びる定期テスト勉強法の基本
定期テストで点数が伸びる子には、次のような共通点があります。
- 勉強を始める前に「何をやるか」が決まっている
- 自分ができない問題を把握している
- 間違い直しに時間を使っている
反対に伸び悩みやすいのは、とりあえずワークを進める、できる問題を何度も解く、間違えても答えを写して終わり、という進め方です。「どこを」「どの順番で」「どれくらい」やるかを決めるだけで、同じ勉強時間でも結果は変わってきます。
学校のワークを3周する
定期テストは、授業と学校のワークの内容から出題されることが多いテストです。ワークは次のように3周使うと、できない問題に時間を集中できます。
- 1周目:ノートに普通に解き、間違えた問題に印をつける
- 2周目:印のついた問題だけを解き直す
- 3周目:まだ間違える問題を、時間を意識して何も見ずに解く
大切なのは、できる問題を増やすことより、できない問題を減らすことです。ワークに直接書き込むと2周目以降に使いにくくなるので、答えはノートに書くのがおすすめです。ワークが提出物になっている場合は、提出用とは別に解き直しの時間を取りましょう。
間違い直しは「理由」まで書く
赤ペンで正しい答えを写すだけでは、同じ間違いをくり返しがちです。「計算ミス」「公式を忘れた」「問題文の読み違い」「知識不足」など、間違えた理由を一言書き添えておくと、自分のミスの傾向が見えてきます。
「説明できるか」で理解を確かめる
ワークが一通り終わったら、教科書の太字や例題を、何も見ずに自分の言葉で説明できるか確かめます。説明に詰まったところが、理解のあいまいなポイントです。考え方は「わかったつもり」では成績は伸びない?でも紹介しています。
中間テスト・期末テスト・学年末テストの違いと勉強法
同じ定期テストでも、時期によって範囲や出題の特徴が違います。何を重視するかを、テストごとに変えていきましょう。
| テスト | 範囲と特徴 | 対策の軸 |
|---|---|---|
| 中間テスト | 範囲が比較的狭く、授業の内容がそのまま出やすい。基礎〜標準問題が中心 | 授業の理解と学校ワークの完成度を上げる |
| 期末テスト | 中間テスト後の範囲が中心で、中間の範囲を含む学校もある。実技教科のテストが加わることもあり、応用問題も増える | 教科ごとの時間配分と、中間で間違えた単元の復習 |
| 学年末テスト | 1年間の内容から出る学校もあれば、3学期(後期)の内容が中心の学校もある | 苦手単元を絞った総復習 |
なお、2学期制の学校では前期・後期それぞれに中間・期末テストを行うなど、回数や時期は学校によって違います。範囲を決めずに出題される「実力テスト」とも性質が異なるので、学校の年間予定で確認しておきましょう。
中間テストの勉強法:授業の理解と学校ワークの完成度
中間テストは範囲が比較的狭く、授業で習ったことがそのまま出やすいテストです。点数につなげるには、難しい問題集に手を広げるより、授業ノートと学校ワークを仕上げることを優先します。
- 授業ノートとプリントを見直す:先生が板書で強調したところや、「ここは大事」と話したところに印をつけておきます。
- 学校ワークを3周する:上で紹介した方法で、間違えた問題だけをくり返し解き、できない問題を減らします。
- 基本問題を取りこぼさない:基礎〜標準問題が中心になりやすいので、教科書の例題や太字の用語に確実に答えられるようにしておくことが得点につながります。
範囲が狭いぶん、ワークを1周しただけで「終わった」と感じやすいのが中間テストの落とし穴です。2周目・3周目で間違えた問題を減らすところまで進めましょう。部活で時間が取りにくい場合の進め方は、後半の「部活で忙しいときの中間テスト対策」で紹介しています。
期末テストの勉強法:中間テストの直しから始める
期末テストは、中間テストのあとに習った範囲が中心です。教科数が増えたり、中間テストの範囲が含まれたりすることもあるため、中間テストより少し早めに計画を立て、教科ごとの時間配分を決めておくことが大切です。期末テストで点数を上げるには、次の順に進めると、復習と新しい範囲の両方を無理なくカバーできます。
- 中間テストで間違えた問題の直し:返ってきた答案を見ながら、間違えた問題を何も見ずに解き直します。
- 中間範囲のワーク:期末テストに中間の範囲が含まれる場合は、印のついた問題を中心にもう一度解きます。
- 期末範囲のワーク:新しい範囲は、学校ワークの3周を基本に進めます。
中間の範囲が含まれない場合でも、中間テストで間違えた単元が期末範囲の土台になっていることがあるので、直しは先に済ませておくと安心です。実技教科の筆記テストがある場合は、テストの数日前から見直す時間を確保しておきます。暗記は1日にまとめてやるより、1日10分程度でも複数の日に分けたほうが残りやすいと言われます。
学年末テストは範囲が広くなりやすく、やることを絞る工夫が必要です。進め方は後半の「学年末テストの対策」でまとめています。
テスト2週間前からの勉強計画表
本格的な対策は、テストの2週間前から計画を立てて進めます。計画は次の手順で作ると、無理のないものになります。
- 範囲と提出物を書き出す:教科ごとに、テスト範囲と提出物(ワーク・ノート・レポートなど)、その締め切りを1枚の紙にまとめます。
- 教科ごとに「何を何周やるか」を決める:「数学はワークを3周」「社会は用語を3回確認」のように、量で決めます。
- 日ごとに割り振る:時間のかかる数学・英語や苦手教科を前半に置き、暗記は後半までくり返せるようにします。
- 予備日を入れる:遅れを取り戻す日を2〜3日入れておくと、計画が崩れても立て直せます。
テスト範囲表が配られたら、教科ごとの範囲だけでなく、提出物の内容と締め切り、先生のコメント(「ワークの◯ページから出します」「教科書の図をよく見ておくこと」など)にも印をつけておきましょう。出題のヒントが書かれていることがあるので、計画表に書き写しておくと見落としを防げます。
2週間の流れは、おおよそ次のようになります。
| 時期 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 14〜11日前 | 全教科のワーク1周目。理解が浅い単元を教科書で確認する | 分からない問題には印をつけ、早めに学校の先生に質問する |
| 10〜8日前 | ワーク2周目(間違えた問題だけ)。理科・社会の暗記1周目 | 提出物はこの時点で大半を終わらせておく |
| 7〜4日前 | ワーク3周目と暗記のくり返し。教科書の太字・例題を説明できるか確認する | 提出物を仕上げる。覚える勉強から思い出す練習に切り替える |
| 3〜2日前 | 印のついた問題だけを総ざらいし、時間を測って解く | 新しい問題集には手を出さない |
| 前日 | 間違えた問題と暗記事項の最終確認 | 早めに寝る |
5教科の割り振り例(部活がある中学生の1週目)
計画表は「何曜日にどの教科をやるか」まで決めておくと、机に向かってから迷う時間がなくなります。平日に部活があり、水曜日と日曜日が部活の休みという中学生を想定した、2週間のうち1週目の割り振り例です。
| 曜日 | メインの勉強(1教科・60分前後) | スキマ時間の暗記(15分ほど) |
|---|---|---|
| 月(部活あり) | 数学:ワーク1周目 | 英単語 |
| 火(部活あり) | 英語:教科書本文の音読と、日本語訳から英文を書く練習 | 社会の用語 |
| 水(部活の休み) | 数学・英語のまとまった演習:ワークの続きと間違えた問題の解き直し | 理科の用語 |
| 木(部活あり) | 国語:漢字・文法と授業プリントの見直し | 社会の用語 |
| 金(部活あり) | 英語:文法のワーク | 理科の用語 |
| 土(部活あり) | 理科・社会:ワーク1周目(間違えた問題に印をつける)と、図や表を使ったまとめ | 英単語・漢字 |
| 日(部活の休み) | 予備日:遅れた教科の取り戻しと、1週間分の間違えた問題の解き直し | 1週間分の暗記の確認テスト |
2週目も同じ枠を使い、メインの時間に理科・社会のワーク2周目や実技教科のプリントを入れ、スキマ時間は間違えた問題と暗記事項の確認に回します。部活の休みの曜日やテスト週間の時期は学校によって違うので、自分の予定に合わせて入れ替えてください。
1日の勉強時間はどのくらい?
テスト前の家庭学習の時間は、中学生で平日2〜3時間程度がひとつの目安と言われます。ただし、時間だけを目標にすると「机に向かっていたけれど進まなかった」ということが起きがちです。「今日はワークの何ページまで」「社会の用語を何個」と、その日に終わらせる量で考えるほうが、計画どおりに進みやすくなります。1日の予定を書き込むには、Teachの1日の勉強スケジュール表テンプレートも使えます。
計画が崩れたときの立て直し方
部活の試合や体調不良で、計画どおりに進まない日は出てきます。そのときは遅れた分を翌日に全部上乗せするのではなく、予備日で取り戻すか、「後回し」に分類した内容を削って調整しましょう。毎晩5分、できたことに印をつけて翌日の予定を確認するだけでも、計画は崩れにくくなります。7割進めば十分と考えるくらいが、最後まで続けるコツです。
テスト1週間前と前日の過ごし方
1週間前:覚える勉強から「思い出す」勉強へ
テスト1週間前からは、新しく覚えるより、覚えたことを思い出せるかを確かめる時間を増やします。教科書やノートを閉じて問題を解く、時間を測ってワークの印のついた問題を解く、といった本番に近い形の練習が効果的です。提出物はこの時期までに仕上げ、分からない問題はテスト前に学校の先生に質問しておきましょう。
前日:新しいことはせず「確認」と「睡眠」
前日は、間違えた問題と暗記事項の確認にとどめ、新しい問題集に手を出すのは避けます。夜遅くまでの詰め込みや徹夜も逆効果です。厚生労働省の健康づくりのための睡眠ガイド2023では、中学・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間を確保することが推奨されています。持ち物と時間割を確かめたら、早めに休みましょう。
当日の朝
当日の朝は、暗記事項や間違えやすい問題を軽く見直す程度で十分です。朝食をとり、時間に余裕をもって家を出られるよう、前の晩のうちに準備を済ませておきましょう。テスト中は、分からない問題に時間をかけすぎず、解ける問題から先に答えるのが基本です。
テストが返ってきたら:次の点数につなげる振り返り
テストは、返ってきてからが次のテストの準備の始まりです。点数だけを見て終わらせず、次の手順で振り返りましょう。
- 返却から数日以内に解き直す:記憶が新しいうちに、間違えた問題を何も見ずに解き直します。
- 間違えた原因を分ける:「知識不足」「解き方が分からなかった」「ケアレスミス」「時間不足」に分けると、直し方が決まります。知識不足なら教科書とワークに戻り、解き方が分からなければ例題からやり直し、ケアレスミスは自分のミスの傾向を書き出し、時間不足なら解く順番と時間配分を見直します。
- 計画そのものを見直す:始める時期は早すぎなかったか遅すぎなかったか、どの教科に時間が足りなかったかを確認し、次の計画表に反映します。
平均点や順位だけで一喜一憂するより、前回の自分と比べて何ができるようになったかに目を向けるほうが、次のテストへの意欲につながります。
教科別のポイント(英語・数学・国語・実技教科)
基本の進め方は同じでも、点の取り方は教科によって違います。理科・社会は次の章でくわしく取り上げるので、ここでは英語・数学・国語と実技教科のポイントを紹介します。
英語
定期テストの英語は、教科書の本文と、そこで習った文法から出題されることが多い教科です。本文を音読し、日本語訳を見て英文を書けるかを確かめましょう。単語はつづりまで書いて覚えます。文法問題は「主語と動詞を見つける→時制と語順を確かめる」という手順を決めておくと、ミスが減ります。高校の英語は、教科書の本文に加えて、副教材や単語帳の範囲が指定されることもあるので、範囲表で確認しておきましょう。
数学
数学は、学校のワークを3周する方法がもっとも生きる教科です。「何を求めるか→使う公式や考え方→式を立てる→計算」という解き方の型を、単元ごとに作っておきましょう。計算ミスが多い場合は、どこで間違えやすいか(符号、移項、分数など)をメモしておくと、見直しのポイントがはっきりします。高校の数学は1回のテストで扱う問題の量が多いので、教科書の例題と学校で配られた問題集を中心に、解けなかった問題をくり返す形で進めましょう。
国語
国語の定期テストは、授業で読んだ教科書の文章から出題されることが多いため、授業ノートやプリントの見直しが中心になります。先生が板書した読み取りのポイントや、本文の要点を確認しましょう。漢字や文法は、ワークでくり返し練習します。高校の古文・漢文は、本文の現代語訳と重要な単語・文法をセットで覚えるのが基本です。
実技教科(音楽・美術・保健体育・技術・家庭)
実技教科の筆記テストは、教科書や授業プリントの内容が中心です。範囲が比較的狭いので、テストの3〜4日前に1教科30分ほどでもプリントを見直すと、得点につなげやすくなります。実技教科にも主要教科と同じように5段階の評定がつくので、後回しにしすぎないようにしましょう。
暗記科目(理科・社会)の勉強法
理科・社会は、「知っているかどうか」が得点に結びつきやすい教科です。正しい手順で取り組めば短い期間でも点数を積み上げやすい一方、一夜漬けで覚えたことはすぐに抜けてしまいます。テスト2週間前から、次の4つのステップで進めましょう。1週間前からのスタートでも、ステップ1の優先順位づけをしっかり行えば、取り組む量を絞り込めます。
ステップ1:範囲を3段階に分ける
まずテスト範囲を「確実に覚える」「余裕があれば覚える」「後回しにする」の3つに分けます。教科書の太字、授業で先生が強調したところ、ワークにくり返し出てくる用語は「確実に覚える」に入れます。限られた時間では、すべてを完璧にするより、出やすいところを確実に取るほうが点数につながります。
ステップ2:書く・声に出す・図にする
用語は目で読むだけでなく、書く、声に出す、図や表にまとめる、を組み合わせると記憶に残りやすくなります。理科の実験は装置の図と結果をセットで、社会の歴史はできごとの流れを矢印でつないだ図で整理すると、記述問題にも対応しやすくなります。
ステップ3:スキマ時間で回数を増やす
通学中、夕食前の10分、入浴後など、短い時間に何度も見直すほうが、まとめて長時間やるより覚えやすいと言われます。一問一答や単語カードは、こうしたスキマ時間に向いています。
ステップ4:確認テストで「思い出す」
覚えたつもりの内容は、教科書を閉じて答えられるかで確かめます。単語カードの裏を見ずに言えるか、ワークの問題を答えを隠して解けるかを確認しましょう。保護者の方が問題を出してあげるのも、手軽で効果的な方法です。
理科と社会、それぞれのコツ
- 理科:用語を覚える分野と、計算やグラフを読み取る分野に分けて考えます。計算問題は暗記ではなく、数学と同じように解き方の型を作り、ワークで手を動かして練習します。
- 社会:地理は地図や資料とセットで、歴史は「原因→できごと→結果」の流れで、公民は用語を身近な例に置きかえて覚えると、資料問題や記述問題でも使える知識になります。
高校の地理歴史・公民や理科の科目も、覚える量が増えるだけで、進め方の基本は同じです。授業プリントや教科書の太字を中心に3段階に分け、スキマ時間と確認テストで回数を重ねていきましょう。
部活で忙しいときの中間テスト対策
部活で忙しい中高生の中間テストの勉強法は、勉強時間を無理に増やすことより、使える時間を先に見つけて割り振ることが中心になります。平日は部活で帰りが遅く、週末も練習や試合——そんな中で中間テストが近づくと、「勉強する時間がない」と焦ってしまいがちです。
まずは、部活が休みの日を把握しておきましょう。先ほどの文部科学省のガイドラインでは、学校部活動について週2日以上の休養日を設け、平日の活動は長くとも2時間程度とすることが示されています。ただし、実際の休養日や活動時間は学校や部活によって異なるので、部活の予定表で確かめてください。休養日やテスト前の部活休止期間を、数学や英語などまとまった時間が必要な勉強の日として先に計画に入れておくと安心です。そのうえで、次の5つの工夫を試してみてください。
1. スキマ時間を「暗記タイム」にする
通学時間、部活前の15分、入浴の前後など、1日を見直すと短い時間はいくつもあります。英単語、理科・社会の用語、数学の公式など、短時間で確認できるものをこの時間に回し、帰宅後に机に向かう時間は問題演習に使いましょう。
2. 優先順位を決め、「7割を確実に」取る
時間が限られているときこそ、全部をやろうとしないことが大切です。授業で強調されたところと学校のワークを中心に、配点の大きそうな単元から取り組みます。完璧を目指すより、基本問題を確実に取ることを目標にすると、気持ちにも余裕が生まれます。
3. 「思い出す練習」で短時間でも定着させる
疲れているときに教科書を読み返すだけでは、なかなか頭に残りません。読んだら教科書を閉じて、覚えたことを言えるか試してみましょう。この「思い出す作業」をはさむだけで、同じ15分でも記憶への残り方が変わってきます。
4. 部活仲間と問題を出し合う
同じ悩みを持つ部活の仲間と、移動中や休憩中に問題を出し合うのも一つの方法です。人に説明すると自分の理解も深まり、一人では続きにくい勉強も、仲間がいると続けやすくなります。
5. 睡眠時間を削らない
忙しいからといって睡眠を削るのは逆効果です。記憶は眠っている間に整理されると言われ、寝不足は翌日の授業や部活の集中力にも響きます。寝る前に暗記ものを軽く確認し、翌朝にもう一度思い出す形にすれば、睡眠を削らずに復習の回数を増やせます。
疲れて帰宅後に机に向かえない日が続くときは、「まず15分だけ」と小さく始めるのがコツです。日ごろの勉強の続け方は定期テスト対策は日頃から|部活で疲れても続く勉強のコツ、部活と両立しながら成績を上げた例は野球部で忙しい中3の体験談も参考にしてください。
定期テストと内申点・評定の関係
定期テストの結果は、通知表の評定のもとになる大切な材料です。ただし、評定はテストの点数だけで決まるわけではありません。
評定は3つの観点から決まる
中学校・高校の各教科は、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点で評価されます(文部科学省の通知)。そのうえで、教科(高校は科目)ごとの学習状況をまとめて5段階の評定がつけられます(中学校・高校)。
評価の方法についても、中央教育審議会(教育課程部会)の報告では、ペーパーテストだけでなく、レポートの作成や発表、ノートの記述、授業中の発言などを活用することが挙げられています。提出物や授業での取り組みをどう評価するかは学校や先生によって違うため、評価の方針が配られる場合や、先生から説明がある場合は、内容を確認しておくと安心です。
中学生:内申点として高校入試に使われる
高校の入学者選抜は、中学校から送られる調査書(いわゆる内申書)と学力検査の成績などをもとに行われます(学校教育法施行規則第90条)。どの学年の成績を使うかは都道府県によって違い、令和9年度の入試では、東京都の都立高校は中3の成績(実施要綱)、大阪府の公立高校は中1から中3までの各学年の成績を使います(選抜方針)。ほかの地域の例は中学生の冬休み勉強法の記事で紹介しています。中1・中2の定期テストも、受験と無関係とは限りません。
高校生:単位の修得や大学入試の推薦にも関わる
高校では、科目ごとに評定と修得した単位数が記録され、卒業には74単位以上の修得が必要です(学校教育法施行規則第96条)。定期テストの成績が振るわないと、追試や課題が必要になったり、単位が認められなかったりすることもあります。基準は学校ごとに決まっているので、学校の説明で確認しておきましょう。また、大学入試の学校推薦型選抜は、高校の調査書を主な資料として評価する入試方法とされています(令和9年度大学入学者選抜実施要項)。高1・高2の定期テストの積み重ねが、進路の選択肢の広さにつながります。
学年末テストの対策
学年末テストは、その学年の締めくくりとなる定期テストです。1年間の内容から出題される学校では範囲が広くなり、3学期制の学校では3学期が短いぶん準備期間も限られます。次のように、やることを絞って進めましょう。
- 苦手単元を3〜5個に絞る:これまでの定期テストで間違えた問題を見直し、次の学年に持ち越したくない単元を選びます。
- 基本問題を説明できるまで固める:応用問題より先に、教科書の例題レベルを自分の言葉で説明できる状態にします。
- 解き直しを前提に進める:解く→解説を読む→何も見ずにもう一度解く→数日後に再挑戦、の流れで定着させます。
学年末テストは、その学年の評定を決める材料の一つになります。先ほどの大阪府のように中1・中2の評定も入試に使う地域では、中1・中2の学年末テストの結果も、その学年の評定を通じて入試に関わります。高校生にとっても、その年度の科目の単位の修得に関わることがある大切なテストです。
3学期制の学校なら、冬休みのうちに2学期の内容を復習しておくと、学年末テストの準備がぐっと楽になります。テストのあとは、春休みを使って次の学年への準備をしておくと安心です。学年ごとのポイントは次の学年でつまずかないために、今すぐやるべきことでまとめています。
保護者ができるサポート
定期テストの勉強は、本人が自分で計画して進められるようになるのが理想です。保護者の方は、勉強の中身に口を出すより、次のような形で支えるのがおすすめです。
- テストの日程を見える場所に書く:カレンダーにテスト日と提出物の締め切りを書き込み、家族で共有します。
- 時間より中身を聞く:「何時間やったの?」より「今日はどこまで終わった?」とたずねるほうが、本人のペースを尊重できます。
- 問題を出す役になる:暗記の確認テストの相手は、保護者の方でも十分に務まります。
- スマートフォンのルールは本人と決める:テスト期間中の使い方は、取り上げるより、使う時間や置き場所を本人と相談して決めるほうが守られやすくなります。
- 結果より過程を認める:テストが返ってきたら、点数を責めるのではなく、続けてきた努力や上がった教科に目を向け、間違えた理由を一緒に整理しましょう。
- 生活リズムを整える:食事や睡眠の時間が乱れないよう、家庭の環境を整えることも大きな支えになります。
テスト前日や当日の朝は、「ここまでよく続けたね」と取り組んできたことを認める一言をかけてあげてください。結果へのプレッシャーより、準備してきたことへの安心感のほうが、本番で力を出しやすくしてくれます。
一人で進めにくいときはオンライン家庭教師という選択肢
「ワークの分からない問題がたまっていく」「計画を立てても、正しく進んでいるのか分からない」「苦手教科だけはどうしても一人では進まない」——こうした状態が続くときは、外部のサポートを検討するのも一つの方法です。
オンライン家庭教師アプリ「Teach」では、自宅で1対1のオンライン授業を受けられます。料金は1コマ60分1,995円〜(先生ごとに異なります)で、入会金・教材費・解約金・月額固定費は0円です。月謝制ではなく受けた授業の分だけの都度払いなので、受けない月は0円。1コマ60分単位で都度予約できるため、「テスト前の2週間だけ」「苦手な数学だけ」といった使い方ができます。詳しくは料金ページをご覧ください。
中学生向けの内容は中学生向けページ、高校生向けの内容は高校生向けページで紹介しています。初回は、実際の授業をそのまま受けられる無料体験があり、中学生・高校生の定期テスト対策にも対応しています。先生との相性を確かめるところから始めてみてください。
よくある質問
定期テストの勉強は何日前から始めればいいですか?
中学生はテストの3週間前、高校生は4週間前から準備を始めるのが目安です。最初の1〜2週間は範囲の確認と理解が浅い単元の見直しにあて、テスト2週間前から計画表をもとに本格的な対策に入りましょう。
テスト週間はいつから?その前に何をすればいいですか?
テスト週間(テスト期間)がいつから始まり、どのくらい続くかは学校によって違うので、学校の年間予定や配布物、先生からの連絡で確認しましょう。テスト週間は「仕上げの期間」と考え、その前の時期に範囲の見当をつけて、理解が浅い単元の見直しと学校ワークの1周目を進めておくと、テスト週間を問題演習と暗記の確認に使えます。
定期テスト前は、1日何時間勉強すればいいですか?
中学生は平日2〜3時間程度がひとつの目安と言われますが、時間より「その日に終わらせる量」で考えるのがおすすめです。高校生は科目数が多いぶん、テスト前の勉強時間は長くなりがちです。睡眠時間を削らない範囲で、計画表をもとに調整しましょう。
テスト1週間前からでも間に合いますか?
全範囲を完璧にするのは難しいものの、点数を伸ばす余地はあります。範囲を「確実に覚える」「余裕があれば」「後回し」の3段階に分け、教科書の太字と学校ワークの間違い直しに絞って取り組みましょう。次のテストでは、もう少し早く始められるよう計画を見直すことが大切です。
中間テストの勉強法で大切なことは何ですか?
中間テストは範囲が比較的狭く、授業の内容がそのまま出やすいので、授業ノートの見直しと学校ワークの完成度を上げることが中心です。ワークは間違えた問題だけをくり返して3周し、教科書の例題や太字の用語などの基本問題を取りこぼさないようにしましょう。部活で忙しいときの工夫は、本文の「部活で忙しいときの中間テスト対策」で紹介しています。
期末テストの勉強法は、中間テストと何が違いますか?
基本の進め方は同じですが、期末テストは教科数や範囲が増えることがあるため、教科ごとの時間配分が大切になります。中間テストで間違えた問題の直し、中間範囲のワーク、期末範囲のワークの順に進めると、復習と新しい範囲の両方をカバーしやすくなります。
高校の定期テストは、中学校とどう違いますか?
科目が細かく分かれて数が増え、1科目あたりの範囲や難しさも上がります。準備は4週間前からを目安に、時間のかかる数学・英語や苦手な科目から始めましょう。成績は単位の修得に関わるほか、大学入試の学校推薦型選抜で主な資料となる調査書にも記載されます。
定期テストの点数がよければ、内申点も上がりますか?
定期テストは評定の大切な材料ですが、評定は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点から決まります。テスト勉強に加えて、提出物や授業での取り組みも大切にしましょう。評価の方針は学校ごとに違うため、先生から説明がある場合はよく聞いておくと安心です。
部活が忙しく、平日はほとんど勉強できません。どうすればいいですか?
スキマ時間を暗記にあて、部活の休養日やテスト前の休止期間に数学・英語などのまとまった勉強を入れるのが現実的です。睡眠は削らず、「7割を確実に取る」ことを目標に優先順位をつけましょう。
まとめ:定期テストは「始める時期」と「順番」で変わる
- 準備は中学生で3週間前、高校生で4週間前からが目安。本格的な対策は2週間前から
- 学校のワークを3周し、間違い直しは理由まで書く。中間テストはワークの完成度、期末テストは中間テストの直しから
- 1週間前からは「思い出す」練習を増やし、前日は確認と睡眠を優先する
- 暗記科目は範囲を3段階に分け、スキマ時間と確認テストで定着させる
- 部活で忙しいときは、休養日を計画に入れ、優先順位をつけて「7割を確実に」
- 評定は3つの観点から決まる。提出物や授業での取り組みも大切に
- テストが返ってきたら、間違えた原因を分けて解き直し、次の計画に生かす
定期テストで一番難しいのは、内容そのものより「組み立て」です。次のテストに向けて、まずは日程と範囲を書き出すところから、親子で始めてみてください。


