「夏期講習、うちの子も行かせるべき?」「塾から案内をもらったけれど、思ったより高くて迷っている」——夏休みが近づくと、多くの保護者の方がこうした悩みを抱えます。周りのお子さんが次々と夏期講習に申し込んだと聞くと、「うちだけ行かないのは不安」と感じてしまうのは、ごく自然なことです。
先に結論をお伝えすると、夏期講習は「全員に必須」のものではありません。お子さんの学習状況と目的によって、必要かどうかの答えは変わります。大切なのは「みんなが行くから」ではなく、「うちの子のこの夏に、何が必要か」から逆算して手段を選ぶことです。
この記事では、次のことが分かります。
- 夏期講習が必要なケース・必ずしも必要でないケースの見分け方
- 集団塾の夏期講習の費用相場(学年別の一般的なレンジ)
- 夏期講習で効果が出る子・出ない子の特徴
- 「行かない」「講習だけ受ける」という選択肢の実際
- 集団塾・個別指導塾・家庭教師・オンライン個別のタイプ別比較と併用パターン
- 費用対効果を冷静に判断するための考え方
読み終える頃には、ご家庭なりの「夏の学習方針」を決められる状態になることを目指して書きました。ぜひ最後までお付き合いください。
夏期講習は必要?結論は「目的が明確なら有効、全員の義務ではない」
まず結論です。夏期講習は、受ける目的がはっきりしていて、その目的と講習の内容が合っているなら有効です。一方で、「何となく不安だから」「周りが行くから」という理由だけで申し込むと、費用のわりに効果を感じられない結果になりがちです。
前提として、夏休みという期間そのものは、小学生・中学生・高校生いずれにとっても学習面で大きな意味を持ちます。1学期の内容を復習して2学期に備える、受験生であれば基礎を固めて秋以降の実戦演習につなげる——約40日間というまとまった時間は、使い方次第で学力差が開きやすいタイミングでもあります。「夏休みに学習すること」自体の重要性は高い、という点はまず押さえておきましょう。
ただし、「夏休みの学習が大事」であることと、「集団塾の夏期講習に通う必要がある」ことは、イコールではありません。夏期講習はあくまで学習手段のひとつであって、唯一の手段ではないからです。同じ時間とお金を、別の形で使ったほうが伸びるお子さんも確実にいます。
夏期講習が「必要」と言えるケース
- 受験学年(小6・中3・高3)で、志望校と現状のギャップを埋める計画が講習のカリキュラムと一致している
- 家庭では学習のペースを保ちにくく、「決まった時間に通う場所」という強制力が必要
- 周りの頑張りが刺激になるタイプで、競争環境のほうがやる気が続く
- 1学期までの内容に大きな抜けがなく、講習の進度に無理なくついていける
- すでに通塾していて、夏期講習が2学期以降のカリキュラムと連動している
夏期講習が「必ずしも必要ではない」ケース
- 1学期以前の内容につまずきがあり、集団のペースでは追いつくのが難しい
- 部活動・大会・帰省・家族旅行などの予定が多く、講習の日程に無理が出る
- 自分で計画を立てて学習できるタイプで、教材と質問できる相手があれば進められる
- 強化したいのは特定の1〜2科目なのに、講習は複数科目のセット受講が前提になっている
- 費用が家計の大きな負担になり、より安く同じ目的を果たせる手段がある
このように、「必要かどうか」はお子さんの状況によって答えが変わります。次の章からは、判断材料になる「費用」と「効果」を具体的に見ていきましょう。
集団塾の夏期講習の費用相場【学年別の一般的なレンジ】
夏期講習の費用は、地域・塾の規模・受講するコマ数や科目数によって大きく変わります。そのうえで、集団塾の夏期講習の一般的な目安をまとめると次のとおりです。
| 学年 | 一般的な費用相場 | 補足 |
|---|---|---|
| 小学1〜4年生 | 1万〜4万円程度 | 日数が少なく半日程度の講座が中心 |
| 小学5・6年生(中学受験しない場合) | 2万〜5万円程度 | 1学期の復習中心の講座が多い |
| 小学6年生(中学受験する場合) | 10万〜25万円程度 | 拘束時間が長く、オプション講座で上振れしやすい |
| 中学1・2年生 | 3万〜8万円程度 | 5教科セットか単科かで金額差が大きい |
| 中学3年生 | 8万〜15万円程度 | 受験対策で日数・コマ数が大幅に増える |
| 高校1・2年生 | 3万〜10万円程度 | 受講する講座数に応じて加算される方式が主流 |
| 高校3年生・受験生 | 10万〜30万円程度 | 講座を積み増すほど総額が膨らみやすい |
あくまで一般的な目安であり、実際の金額は塾ごとに大きく異なります。検討中の塾があれば、必ず最新の資料で確認しましょう。特に受験学年は「受講必須」とされる講座が多く、非受験学年の2〜3倍になる傾向があります。
夏期講習の費用が通常月の月謝より高くなりやすいのは、料金が「月謝とは別立て」で、日数×コマ数×単価の掛け算で決まるためです。通常授業が週2〜3回のところ、講習期間はほぼ毎日授業がある、というカリキュラムも珍しくありません。受験学年ではさらに志望校別講座や特訓講座が加わるため、総額が一気に跳ね上がる構造になっています。「月謝の感覚」のまま案内を見ると想定とずれやすいので、最初から別物として予算を考えておきましょう。
表示価格のほかにかかりやすい費用
案内チラシに大きく書かれた金額が「総額」とは限りません。次のような費用が別途かかるケースが一般的です。
- 教材費・テキスト代(講習用テキストが別料金の場合)
- 模試・実力テスト・講習判定テストの受験料
- お盆特訓・日曜特訓・志望校別講座などのオプション講座
- 勉強合宿の参加費用
- 講習後にそのまま入塾する場合の入会金や設備費
「基本パックの金額だけを見て申し込んだら、後からオプションの案内が続いて想定を大きく超えた」という声は少なくありません。申し込み前に「この夏、最終的に総額いくらになりますか」と率直に確認することをおすすめします。誠実な塾であれば、きちんと答えてくれるはずです。
個別指導塾の夏期講習は「提案コマ数」で総額が決まる
個別指導塾の夏期講習は、1コマあたりの単価×受講コマ数で総額が決まる方式が一般的です。単価は中学生で1コマ(80〜90分)3,000〜5,000円程度が目安ですが、受験学年になると40コマ、80コマといった提案を受けることもあり、その場合の総額は一般的に15万〜30万円程度に達することもあります。
個別指導塾では「提案されたコマ数=見積もり」です。提案はあくまで塾側の理想プランなので、予算と本人の体力に合わせてコマ数を減らす交渉は普通に可能です。「この単元は家庭でできるので外してください」と具体的に伝えると、無理のないプランに調整しやすくなります。
夏期講習で効果が出る子・出ない子の特徴
同じ講習を受けても、成果には大きな個人差があります。長年言われている傾向を整理すると、次のような特徴に分かれます。
効果が出やすい子の特徴
- 基礎がある程度固まっていて、講習の進度に無理なくついていける
- 分からないところをそのままにせず、質問したり自分で調べたりできる
- 講習の予習・復習の時間を家庭でも確保できる
- 「志望校に合格したい」「次のテストで数学を20点上げたい」など目標が具体的にある
- 周りが頑張っている空気の中のほうが集中できるタイプ
効果が出にくい子の特徴
- 1学期以前の内容につまずきがあり、授業を聞いても分からない部分が多い
- 質問が苦手で、分からないまま座っている時間が長くなりがち
- 「講習に行くこと」自体が目的になっていて、家庭学習とつながっていない
- 部活動や行事の疲れで、授業中の集中が続かない
- 講習のカリキュラムと本人の課題(苦手単元)がズレている
集団塾の授業は、クラスの平均的な学力層に合わせて設計されるのが一般的です。そのため、平均より理解が進んでいる子には「すでに知っている話を聞く時間」が、つまずきのある子には「分からない話を聞き続ける時間」が生まれやすくなります。効果が出るかどうかの分かれ目は、突き詰めれば「授業のレベルと進度が、その子の現在地に合っているか」に尽きると言ってよいでしょう。
申し込み前に体験授業やクラス分けテストでレベルを確認できる塾であれば、ミスマッチはある程度防げます。逆に、学力の確認なしに「学年」だけを基準に申し込むのはリスクが高い、と考えておきましょう。
ミスマッチを防ぐために保護者ができること
- 申し込み前に、直近のテストの答案を見て「どの単元でつまずいているか」を一緒に確認する
- 講習の各講座が「復習中心」か「先取り中心」かを塾に確認し、本人の課題と合わせる
- 講習期間中は「今日の授業は分かった?」と一言聞いて、分からない単元が積み上がっていないか様子を見る
- 分からない単元が出てきたら、講習の外で解消する手段(質問できる先生など)を早めに用意する
特別なことをする必要はありません。「合っているかを申し込み前に確かめる」「受けっぱなしにさせない」という2点を意識するだけで、同じ講習費用でも得られるものは大きく変わります。
学年別に見る、夏休みの学習で優先すべきこと
夏期講習を受けるにしても受けないにしても、学年によって「夏にやるべきこと」の優先順位は変わります。判断の前提として整理しておきましょう。
小学生(中学受験をしない場合)
最優先は、毎日机に向かう学習習慣と、算数・国語の1学期内容の復習です。この時期の学力差は「勉強量」よりも「習慣の有無」から生まれる傾向があります。高額な講習より、1日30〜60分の安定した学習時間と、本人が「できた」を感じられる薄めの教材のほうが効果的なことも多い年代です。読書や自由研究など、机上の勉強以外の体験も学ぶ力の土台になります。
小学生(中学受験をする場合)
中学受験は塾のカリキュラムを前提に進むことが多く、特に小6の夏は総復習と演習の中心期にあたります。通塾中であれば講習参加が実質的な前提になっているケースが多い一方、拘束時間が長く体力的な負担も大きいため、消化不良の単元を家庭や個別フォローでどう補うかをあらかじめ考えておくことが大切です。「授業を受ける時間」と「解き直す時間」のバランスを親子で確認しておきましょう。
中学生
中1・中2は、積み上げ科目である英語・数学の1学期内容を確実にすることが最優先です。ここでの抜けは2学期以降の理解に直結します。中3の夏は「中1・中2の総復習」が合否を左右すると言われる時期で、内申と入試の両方に効いてきます。部活動を引退して時間が生まれる子も多いので、生活リズムを崩さない仕組みづくりもあわせて考えましょう。
高校生
高1・高2は英語・数学の基礎固めと、定期テストで積み残した単元の回収が中心です。高3・受験生は、夏までに基礎を完成させ、夏の終わりに過去問を1年分解いて現在地を測るのが定番の流れです。科目数が多いぶん「全部やろう」とすると破綻しやすいので、模試の結果をもとに優先科目を2〜3個に絞ることが重要になります。
夏期講習に「行かない」のはあり?成立させる3つの条件
「夏期講習 行かない」と検索する方がいるように、講習に参加しない選択を検討するご家庭は珍しくありません。結論として、夏期講習に行かなくても学力は伸ばせます。ただし、講習が担っている機能を家庭で別の形で用意できるかどうかがカギです。具体的には次の3つです。
- 目標から逆算した学習計画があること——「何を・いつまでに・どこまでやるか」が紙に書ける程度に具体的になっている
- つまずいたときに解消する手段があること——分からない問題を質問できる相手、解説してくれる人がいる
- ペースを保つ仕組みがあること——進捗を確認してくれる伴走者や、毎日の決まった学習時間がある
この3つのうち、多くのご家庭で難しいのは2と3です。教材は教科書や市販の問題集で十分そろいますが、「分からない問題を教えてくれる人」と「だらけそうなときに軌道修正してくれる存在」は、家庭内だけでは用意しにくいのが実情です。保護者の方が教えようとしてつい口調が強くなり、親子げんかになってしまった——という経験談もよく耳にします。
ここを外部の力で補う方法として、週1回だけオンラインの個別指導を入れてペースメーカーにし、残りの日は出された課題を自習で進める、という形があります。オンライン個別指導の仕組みや向き不向きについてはオンライン個別指導の解説記事で詳しくまとめていますので、あわせてご覧ください。
行かない場合の夏休み学習プランの例
- 小学生:1学期の算数・国語の復習を薄めの問題集1冊に絞り、1日30〜60分。「1冊やり切った」という成功体験を作ることを優先しましょう
- 中学生:配点も積み上げ要素も大きい数学・英語を優先し、1学期の範囲を単元テスト形式で総ざらい。間違えた単元だけ教科書やワークに戻って解き直します
- 高校生:模試の結果から弱点単元を3つ選び、手持ちの参考書で集中的に潰します。受験生は基礎固めに加え、過去問を1年分解いて現在地を確認しておくと秋以降の計画が立てやすくなります
いずれの場合も、「あれもこれも」と欲張らないことが成功のポイントです。範囲を絞って確実に定着させたほうが、結果的に2学期の成績につながります。
あわせて意識したいのが生活リズムです。講習に行かない場合、起きる時間と学習を始める時間が日によってバラつきやすくなります。「午前中に必ず1教科」のように時間帯を固定し、学習の開始をルール化しておくと、40日間を通してペースが崩れにくくなります。カレンダーに終わった分を記録して見える化するのも、シンプルですが効果的な方法です。
「夏期講習だけ受ける」講習生・外部生という選択肢
普段は塾に通わず、夏期講習だけ受ける——いわゆる「講習生」「外部生」としての参加も、多くの塾で可能です。塾側にとって夏期講習は新しい生徒との出会いの場でもあるため、外部生を歓迎している塾は多くあります。遠慮せずに問い合わせて大丈夫です。
講習だけ受けるメリット
- 通年の月謝を払わずに、まとまった量の授業を受けられる
- 塾の雰囲気や先生との相性を、入塾前に確かめられる
- 「午前は塾、午後は宿題」など、夏休みの生活リズムづくりに役立つ
講習だけ受ける場合の注意点
- カリキュラムが内部生の通年授業と連動している塾では、講習だけの参加だと前提知識が足りず消化不良になることがある
- 講習後に入塾を前提とした案内・面談が続くことがある(不要ならはっきり断って問題ありません)
- 内部生向けの「1学期の復習」中心の内容だと、目的によっては物足りない場合がある
申し込み前に「外部生でもついていける内容ですか」「講習単体で完結するカリキュラムですか」の2点を必ず確認しましょう。この質問への答え方で、塾の誠実さもある程度見えてきます。また、外部生の場合は事前の学力テストや面談を用意している塾もあります。手間に感じるかもしれませんが、レベルの合わないクラスに入ってしまうミスマッチを防ぐ仕組みでもあるので、前向きに活用しましょう。
【タイプ別比較表】集団塾・個別指導塾・家庭教師・オンライン個別の夏の使い方
夏の学習手段は集団塾の講習だけではありません。主な4つのタイプを、夏の費用感・向いているケース・注意点で比較してみましょう。
| タイプ | 夏の費用の目安 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 集団塾の夏期講習 | 学年により1万〜30万円程度 | 競争環境で伸びるタイプ。基礎が固まっている子 | レベルが合わないと効果が薄い。日程の拘束が大きい |
| 個別指導塾の夏期講習 | 提案コマ数により5万〜30万円程度 | 自分のペースで復習したい子 | コマ数の提案で総額が膨らみやすい。講師を指名できないことも多い |
| 対面の家庭教師(センター型) | 1時間3,000〜6,000円程度+交通費 | 自宅でじっくり見てほしい子。通塾が難しい家庭 | 入会金・管理費が別途かかることが多い。地域によって先生の選択肢が限られる |
| オンライン家庭教師(マッチング型) | 1コマ単位の従量課金(Teachは60分1,995円〜) | 必要な分だけ使いたい家庭。部活や帰省と両立したい子 | 安定した通信環境が必要。自宅で集中できる環境づくりは必要 |
それぞれに向き不向きがあり、「どれが一番良い」という絶対の正解はありません。判断の軸になるのは、(1)お子さんが集団と個別のどちらで力を発揮するタイプか、(2)夏の予定(部活・帰省・行事)とどれだけ両立できるか、(3)予算をどこに集中させたいか、の3点です。塾と家庭教師の違いをより詳しく知りたい方は、オンライン家庭教師と塾の比較記事も参考にしてください。
オンライン家庭教師(マッチング型)の夏の使い方
4タイプの中で近年利用が広がっているのが、オンライン家庭教師のマッチング型サービスです。最大の特徴は「必要なときに、必要なコマ数だけ」使えること。たとえばTeachの場合、次のような仕組みになっています。
- 1コマ60分あたり1,995円〜(先生により変動)。1コマの長さは30分・60分・90分・120分から選べる
- 入会金・月謝・教材費・解約金はすべて0円。受けたコマ数だけの従量課金(カード請求は表示額+消費税)
- 単発利用OK。夏休みだけ・テスト前だけの短期利用も可能で、ノルマや固定曜日はなし
- 手持ちの教科書・市販問題集・塾のテキスト・過去問をそのまま使える
- 完全オンラインの1対1なので、送迎ゼロ・交通費0円。全国どこからでも受講できる
夏期講習のように「決まったパッケージを買う」のではなく、「足りない部分だけを買い足す」イメージで使えるため、費用を抑えながら個別の指導を受けたいご家庭に向いています。「まず4コマだけ試して、手応えがあれば増やす」といった始め方ができるのも、従量課金ならではの安心感です。
夏期講習×オンライン個別の併用パターン4つ
「夏期講習か、それ以外か」の二者択一で考える必要はありません。実際には、組み合わせて使うご家庭も多くあります。代表的な4つのパターンをご紹介します。
パターン1:集団塾の夏期講習+週1回のオンライン個別フォロー
講習で消化しきれなかった単元を、週1回のオンライン個別指導で解消するパターンです。集団授業の「分からないまま先へ進んでしまう」という弱点を補えます。週1回(月4回)ならTeachでは月7,800円〜なので、講習費用に大きく上乗せせずにフォロー体制を作れます。
パターン2:講習には行かず、オンライン個別+自習で組み立てる
週2〜3回の個別指導をペースメーカーにして、間の日は出された課題を自習で進める形です。カリキュラムを丸ごと「その子専用」に設計できるので、得意科目は飛ばして苦手だけに時間を使えます。集団講習のパッケージ料金と比べて、費用を抑えられる場合が多いのもこの形の利点です。
パターン3:苦手科目・苦手単元だけ単発でスポット利用する
「数学の一次関数だけ」「英語の長文読解だけ」のように、苦手をピンポイントで対策するパターンです。単発利用ができるサービスなら、必要な回数だけで完結し、数千円単位で夏の不安を一つずつ解消していけます。夏期講習を受けている子が、講習で扱わない単元だけ補う使い方もできます。
パターン4:帰省・旅行の期間だけオンラインに切り替える
夏休みは帰省や旅行で塾を休みがちですが、オンラインなら祖父母の家などの滞在先からでも受講できます。「夏の思い出づくりと学習の継続を両立したい」というご家庭に合う使い方です。1週間の帰省中に2〜3コマだけ入れておく、といった小さな使い方でも、学習リズムの途切れを防ぐ効果があります。
どのパターンでも共通するのは、「講習・個別・自習のどれを主役にするか」を先に決めることです。主役を決めずに足し算だけしていくと、スケジュールが授業で埋まり、肝心の復習時間が消えてしまいます。お子さんの体力と性格を踏まえて、無理なく続く組み合わせを選びましょう。
夏期講習の費用対効果はどう考える?3つの視点
最後に、「その出費に見合う効果があるか」を冷静に判断するための3つの視点をご紹介します。
視点1:総額ではなく「1時間あたりの単価」で見る
たとえば総額10万円・授業60時間の講習なら、1時間あたり約1,700円です。数字だけ見れば手頃に感じますが、集団授業の場合、その60時間のうち「わが子の課題にぴったり合った時間」がどれだけあるかは別問題です。すでに理解している単元の授業や、レベルの合わない演習の時間は、単価が安くても効果は限定的です。個別指導は時間単価こそ高めに見えますが、100%が自分のための時間である点を踏まえて比較しましょう。「総額の安さ」と「1時間あたりの価値」は分けて考えるのがポイントです。
視点2:「授業を受けた時間」ではなく「定着した量」で見る
学力が上がるのは、授業を聞いた瞬間ではなく、自分の手で解けるようになったときです。授業時間が長い講習ほど、復習の時間が取れずに「受けっぱなし」になるリスクも高まります。講習を検討するときは、授業時間に対して演習・復習の時間を同じくらい確保できるか、夏のスケジュール全体を見て確認しましょう。授業で埋め尽くされた予定表は、一見充実して見えても、定着の観点では逆効果になることがあります。
具体例で考えてみましょう。「中3で英語と数学の1・2年内容に不安がある」という目的の場合、5教科セットの講習パック(一般的に8万〜15万円程度)を選ぶ方法もあれば、英数に絞ってオンライン個別を週2回×6週間(計12コマ)入れる方法もあります。後者なら、たとえば60分1,995円の先生を選べば12コマで2万円台に収まります。もちろん5教科まんべんなく授業を受けたいなら前者が合いますが、「目的が英数の穴埋め」であれば、支出を目的に集中させたほうが費用対効果は高くなります。このように「目的→必要な手段→金額」の順で考えるのが基本です。
視点3:迷ったら「小さく試してから判断」する
いきなり高額なパッケージを契約するのではなく、体験授業や短期・単発の利用で「うちの子に合うかどうか」を確かめてから本申し込みする方法です。合わなかったときの損失を最小限にできますし、お子さん自身が「この形なら頑張れそう」と納得してから始めたほうが、夏の学習は続きます。夏期講習は申込期限がある一方で、単発型のオンライン個別はいつからでも始められるので、「まず試してから講習を判断する」という順番も取りやすくなっています。
申し込み前の判断チェックリストとしては、次の5つを確認しましょう。
- この夏の目標(何を・どこまで)を言葉にできているか
- 講習のカリキュラムは、その目標に合っているか
- オプションを含めた「夏の総額」を確認したか
- 授業時間に対して、復習・演習の時間を確保できるか
- より少ない費用で同じ目的を達成できる手段と比較したか
比較の際は、料金体系が明瞭かどうかも大切な確認ポイントです。従量課金型のオンライン個別の料金の仕組みはTeachの料金ページで公開していますので、集団塾の見積もりと並べて検討する材料にしてください。
よくある質問
夏期講習に行かないと、周りの子に差をつけられませんか?
差がつくかどうかは「講習に行くか」ではなく「夏に適切な学習をするか」で決まります。学習計画・質問できる相手・ペース管理の3つを用意できれば、家庭学習と個別フォローの組み合わせでも十分に伸ばせます。逆に、講習に通っても復習が伴わなければ効果は限定的です。
夏期講習の費用を抑える方法はありますか?
全科目セットではなく必要な単科だけ受講する、外部生として講習のみ参加する、早期申込の割引を利用する、といった方法が一般的です。また、苦手分野だけオンライン個別指導で単発対策する形なら、受けたコマ数分だけの支払いで済むため、総額を抑えやすくなります。
夏期講習だけ塾に通うことはできますか?
多くの塾で、講習生(外部生)として夏期講習のみの受講が可能です。ただし、通年カリキュラムと連動した内容の塾では消化不良になることもあるため、「講習単体で完結する内容か」「外部生でもついていけるか」を申し込み前に確認しましょう。入塾前に塾との相性を試す機会としても活用できます。
オンライン家庭教師は夏休みだけの利用でも大丈夫ですか?
Teachの場合、入会金・解約金が0円の従量課金制で、単発や夏休みだけの短期利用が可能です。ノルマや固定曜日もないため、夏の予定に合わせて必要なコマ数だけ受講し、夏が終わったら頻度を落とす・お休みするといった柔軟な使い方ができます。最短3時間で授業を始められます。
まとめ:夏の学びは「その子に合う形」で選びましょう
夏期講習は、目的と内容が合っていれば心強い選択肢ですが、全員に必須のものではありません。費用相場は集団塾で学年により1万〜30万円程度と幅があり、効果が出るかどうかは「授業のレベルがその子の現在地に合っているか」で大きく変わります。行かない場合は計画・質問相手・ペース管理の3つを用意する、講習だけ外部生として受ける、個別指導と併用する——選択肢は一つではありません。総額ではなく「1時間あたりの価値」と「定着した量」で費用対効果を見ながら、ご家庭に合う夏の形を選びましょう。
オンライン家庭教師・オンライン個別指導マッチングアプリのTeach(ティーチ)は、そうした「その子に合う夏」を組み立てる選択肢の一つです。約3,500名の講師が在籍し、約70%は東大・京大・早慶・医学部などの現役大学生。指導歴の長いプロ家庭教師も在籍し、全員が学歴証明書と身分証の審査を通過しています。先生はレビューや口コミを見て自分で選べて、毎回別の先生に頼むことも、いつでも変更することも可能です。
料金は1コマ60分あたり1,995円〜(先生により変動)で、週1回(月4回)なら月7,800円〜。入会金・月謝・教材費・解約金はすべて0円、受けたコマ数だけの従量課金です。完全オンラインの1対1なので送迎ゼロ・交通費0円、全国どこからでも受講でき、手持ちの教材をそのまま使えます。対象は小学生・中学生・高校生(19歳以下の浪人生も可)です。
「夏期講習に行くべきか迷っている」「まずは合うかどうか試したい」という方は、生徒1人につき1回、実際の授業をそのまま体験できる初回無料体験をご利用ください。最短3時間で授業を始められるので、思い立った日のうちに夏の学習をスタートできます。お子さんに合う夏の形を、一緒に見つけていきましょう。


