先生登録おつかれさまでした。ここから、生徒との授業が始まります。
いきなりですが、生徒から「また次もお願いしたい」と言われる先生と、一度きりで終わってしまう先生の差は、教え方のうまさよりも、授業が始まる前にどれだけ用意できているかに出ます。
同じ60分でも、生徒の状況を知らないまま始めると、最初の15分が「今どこをやってるの?」の聞き取りで終わります。逆に、何を見てほしいかが分かっていれば、最初の1分から本題に入れます。生徒からすると、この差はそのまま「この先生は分かってくれている」という感覚になります。
この記事では、授業の前にやっておきたいことを順にまとめました。
まず、予約時のメッセージを読む
意外と見落とされがちですが、生徒や保護者は予約するときにメッセージを書いてくれていることがあります。
実際に届いているのは、たとえばこんな内容です。
- 「ヒトの体内環境の維持の単元をみていただきたいです。まだ、問題文も読めていません…」
- 「幾何の問題集の宿題の伴走をお願いします。どこがわかってないかも親には話さないので、手が止まったら教えていただけると」
- 「日能研に通塾中の6年です。理科が苦手で、基本問題は大丈夫ですが応用になると解けなくなります」
ここには、生徒の状況も、つまずいている場所も、保護者が何に困っているかも書かれています。まずこれを読むだけで、準備の半分は終わります。
授業の詳細画面から確認できますので、予約が入ったら最初に開いてみてください。
書かれていなければ、こちらから聞く
一方で、「よろしくお願いします」だけのこともあります。生徒や保護者が不親切なわけではなく、何を伝えればいいのか分からないだけです。
そういうときは、先生から聞いてしまうのが早いです。 聞くことは2つで足ります。
① 当日みたい範囲
「今いちばん困っている単元」でも「学校の宿題」でも構いません。ざっくりでいいので、当日の中心になるものを決めておきます。
② 使っている教材やプリントの写真
これが効きます。教科書や塾のテキスト、テスト用紙をスマホで撮って送ってもらうだけです。生徒側の手間はほとんどありませんし、先生は当日どのレベルの問題が出るかを事前に把握できます。
実際、こちらから聞く前に「この後、問題用紙と解答用紙をお送りします」と自分から送ってくださる保護者もいます。聞けば、たいてい応えてもらえます。
そのまま使える文面を置いておきます。
はじめまして。担当させていただく〇〇です。
当日スムーズに進められるように、2つだけ教えてください。・当日みたい範囲(単元や、学校・塾の宿題など)
・使っている教材やプリントの写真当日までに送っていただけると助かります。よろしくお願いします。
届いた情報に、目を通しておく
聞いて終わりにせず、授業までに一度目を通しておきます。
送られてきた教材を見て、「どのあたりでつまずきそうか」を1つか2つ想像しておくだけで十分です。全部予習する必要はありません。ただ、当日その場で初めて問題を見る状態は避けたいところです。
余裕があれば、授業の流れをざっくり決めておきます。
- 最初の5分:今日やることの確認と、生徒の様子を聞く
- 中心の40分:聞いていた範囲を一緒に進める
- 最後の5分:できたことの確認と、次回の話
この配分が決まっているだけで、時間切れで慌てて終わることがなくなります。
授業の中でも、要望は拾い続ける
準備は授業前だけの話ではありません。
授業をしていると、事前に聞いていたことと、実際に困っていることがズレていると分かる瞬間があります。「この単元をやってほしい」と言われていたけれど、話してみると、その前の単元でつまずいていた、というようなことです。
そういうときは、その場で確認してから進路を変えて構いません。 「今日は〇〇の予定だったけど、その前のところを少し戻ってもいい?」と一言聞けば、たいてい歓迎されます。生徒にとっては、自分に合わせてもらえた体験になります。
そして授業の終わりに、次回どうしたいかを聞いておきます。ここで聞いたことが、そのまま次の準備の材料になります。
続けてもらえるかは、この繰り返しで決まる
まとめると、こういう循環です。
- 予約時のメッセージを読む
- 足りなければ、範囲と教材を聞く
- 目を通して、当日の流れを決める
- 授業の中で、ズレていたら聞き直す
- 終わりに、次回やりたいことを聞く
- それが次回の「1」になる
継続してもらえる先生は、特別なことをしているわけではありません。 聞いて、応えて、また聞く。これを毎回きちんと回しているだけです。
逆に、準備なしで毎回その場対応になると、生徒は「毎回同じ説明をさせられている」と感じます。教え方がどれだけうまくても、ここで離れていってしまいます。
はじめのうちは、時間がかかって当然です
ここまで読んで、大変そうだと感じたかもしれません。
最初の数回は、実際に時間がかかります。慣れている先生でも、初めての生徒には準備の時間を取っています。ただ、同じ生徒との回数が増えるほど、その生徒の状況が分かってくるので、準備は軽くなっていきます。
最初の1〜2回にかけた時間が、そのあと何ヶ月分の関係をつくります。 そこだけは、削らずにいてください。
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準備の型ができたら、次は授業そのものの進め方です。