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中学受験の前日・当日の過ごし方|持ち物チェックリストと親の声かけ

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TL;DR — この記事の要点

入試前日から当日の朝、会場、試験の合間、合格発表まで。持ち物チェックリストと場面ごとの声かけ、2月1日からの連戦の乗り切り方を保護者向けにまとめました。

入試の前日の夜、「何を勉強させればいいの?」「持ち物はこれで全部?」と落ち着かない気持ちになる保護者の方は多いのではないでしょうか。当日の朝は何時に起こせばいいのか、会場で別れるときに何と声をかければいいのか、午前と午後で別の学校を受ける日はどう動けばいいのか——初めての中学受験では、わからないことが次々に出てきます。

結論からお伝えすると、入試の前日と当日は「新しいことはしない・いつもどおりに過ごす・段取りは親が引き受ける」の3つを意識すると、迷いがぐっと減ります。お子さんが試験だけに集中できるよう、持ち物・移動・連絡先・合格発表の確認方法といった「試験以外のこと」を、保護者の方が前もって整えておきましょう。

この記事では、中学受験の入試前日から当日、合格発表までの過ごし方を、保護者の方向けに次の順でまとめました。

  • 入試前日の過ごし方(勉強・準備・食事・睡眠)
  • 持ち物チェックリスト(基本の持ち物・学校の指示を確認するもの・保護者が持つもの)
  • 当日の朝の時間割の例と、会場での過ごし方
  • 試験と試験の間・帰宅後の声かけ
  • 2月1日からの連戦(午後入試を含む)の過ごし方と体調管理
  • 1月入試(埼玉・千葉など)の位置づけと2027年入試の主な日程、合格発表の受け止め方
  • 保護者自身の準備と、よくある質問

冬休み・年末年始・お正月の過ごし方や、冬休みの勉強の仕上げ方は中学受験の冬休み・年末年始・お正月の過ごし方で詳しく解説しています。この記事は、その先の「入試の前日から本番の数日間」に絞った内容です。前日・当日は、埼玉・千葉・関西などの1月入試で一度、東京・神奈川で例年2月1日から始まる入試でもう一度やってくるご家庭もあります。私立中学の地域ごとの入試の時期は、この記事の後半「1月入試(埼玉・千葉など)の位置づけ」に、公立中高一貫校を含む日程は冬休みの記事の「2027年入試のカレンダー」にまとめています。

入試前日の過ごし方

前日は、これまでの積み重ねを「本番で出せる状態」に整える日です。新しい問題で実力を伸ばす日ではありません。勉強・準備・生活の3つに分けて、やることを確認しておきましょう。

勉強は「見慣れたもの」を短く

前日に新しい問題集や難しい問題に手を出すと、解けなかったときの不安だけが残りがちです。前日の勉強は、次のような「見慣れたもの」を短い時間で見返す程度にとどめるのがよいと言われます。

  • 毎日続けてきた計算・漢字のルーティン(いつもの量か、少し少なめ)
  • 間違い直しノートや、理科・社会のまとめノート
  • 翌日受ける学校の過去問で決めた「時間配分」や「どの大問から解くか」のメモ

過去問の直しや時間配分の決め方は、中学受験の過去問はいつから?開始時期の目安と進め方で解説しています。前日に「まだやっていない問題」が気になり始めたら、「ここまでやってきたことで十分戦えるよ」と伝えて、早めに切り上げましょう。

持ち物と受験票は、夕方までに親子でそろえる

持ち物の準備は、寝る直前ではなく夕方までに済ませておくと安心です。お子さんと一緒にチェックリストを見ながらカバンに入れ、最後に保護者の方がもう一度確認します。インターネットで出願した場合、受験票を自宅で印刷する学校もあります。印刷し忘れや印刷のかすれがないか、受験番号や試験日が合っているかを前日までに確かめておきましょう。

会場までの経路と「遅れそうなとき」の連絡先を確認する

会場までの経路は、いつも使う経路のほかに、電車が止まったときの別の経路も調べておきます。学校の電話番号と、受験票や案内に書かれている集合時刻は、保護者の方のスマートフォンにもメモしておきましょう。電車の遅れなどで集合時刻に間に合いそうにないときは、まず学校へ電話で連絡します。遅れたときの扱いは学校によって異なるため、志望校の案内で確かめておきましょう。

平日の入試は、朝の移動が通勤の時間帯と重なります。下見をするなら、土日ではなく平日の同じ時間帯に一度通っておくと、混雑の様子や乗り換えにかかる時間がつかめます。

夕食・入浴・就寝は「いつもどおり」に

前日の夕食は、特別なごちそうより、食べ慣れたものを腹八分目にするのが安心です。厚生労働省によると、ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は特に冬に流行し、ノロウイルスに汚染された二枚貝による食中毒は、生や加熱不足のもので起きています(厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」)。入試の期間中は、生の貝類などは控えておきましょう。

就寝も、いつもと同じ時刻を目安にします。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、小学生は9〜12時間を参考に睡眠時間を確保することがすすめられています(厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」)。緊張して寝つけないこともありますが、目を閉じて横になっているだけでも体は休まると言われます。「眠れなくても大丈夫だよ」と伝えて、部屋を暗くしておきましょう。

前日の声かけは「ここまでの頑張り」と「明日の段取り」

前日の夜は、保護者の方も緊張しているものです。「明日は失敗できないよ」「ここまでやったんだから受かるよね」といった言葉は、励ますつもりでもお子さんの緊張を強めてしまうことがあります。「今日までよく頑張ってきたね」「明日はいつもどおりでいいよ」「明日は何時に起きる?」のように、頑張りを認める言葉と、明日の段取りの話にとどめるのがおすすめです。

お弁当やカバンに短い手紙やメモを入れておくご家庭もあります。入れる場合も、「いつも応援しているよ」「ここまでの努力をちゃんと見ていたよ」のように、これまでの頑張りを認める短い言葉にとどめましょう。点数や合否に触れる言葉は、かえって負担になることがあります。

中学受験の持ち物チェックリスト

持ち物は「基本の持ち物」「学校の指示を確認するもの」「あると安心なもの」「保護者が持つもの」に分けて準備すると、入れ忘れを防げます。持ち込めるものや必要なものは学校によって異なるため、表の「確認のポイント」も参考に、志望校の募集要項や受験の案内と照らし合わせてください。

分類持ち物確認のポイント
基本の持ち物受験票前日までに印刷・確認する。カバンの決まった場所に入れ、コピーや画像を保護者も持つ
基本の持ち物受験票を入れるクリアファイル学校ごとに分け、表に学校名と試験日を書く(午後入試の日は2校分)
基本の持ち物筆記用具(鉛筆・消しゴム・小型の鉛筆削り)鉛筆は削って多めに、消しゴムは予備も。シャープペンシルや鉛筆削りを使えるかなどは学校の指示に従う
基本の持ち物腕時計時刻を表示するだけのものを。スマートウォッチや計算機能つきのものは持ち込めない学校がある。アラーム音は切っておく
学校の指示を確認上履き・下足入れ必要かどうかは学校によって異なる
学校の指示を確認定規・コンパス・下敷き持ち込めない学校もある。指定があるときだけ入れる
学校の指示を確認携帯電話・スマートフォン持ち込めない、電源を切ってしまうなど、扱いは学校の指示に従う
学校の指示を確認昼食・飲み物午後まで試験がある日や、午後入試に向かう日に。会場で食べられるかは学校の案内で確認する
あると安心脱ぎ着しやすい上着・ひざ掛け暖房の効き方は教室によって違うため、重ね着で調節できるように
あると安心マスク・ハンカチ・ティッシュ予備のマスクも1〜2枚
あると安心いつものまとめノート(1冊)待ち時間や休み時間に見返す用。何冊も持たない
あると安心常備薬・使い捨てカイロ薬は飲み慣れたものを。カイロを使ってよいかは学校の指示に従う
保護者が持つもの受験票のコピーや画像・学校の連絡先遅れそうなときや、受験票を忘れたときの連絡に
保護者が持つもの交通系ICカード・現金・スマートフォンの充電器経路の変更や、急な移動手段の切り替えに備えて
保護者が持つもの募集要項・入学手続きの書類・筆記用具合格発表後の手続きや、次の学校への出願に備えて
保護者が持つもの折りたたみ傘・替えの靴下雨や雪の日の足元の対策に

実際の案内の例として、神奈川県立中等教育学校の2026年入試の受検案内では、受検票・筆記用具・上ばき・下足入れを持参すること(相模原中等教育学校は上ばき・下足入れ不要)、携帯電話やスマートフォン、スマートウォッチなどの情報端末、計算機能や辞書機能を持つ電子機器、定規、下敷きなどは持ち込めないこと、時計は時刻表示のみの機能のものに限ることが示されていました。服装は自由で、ひざ掛けなどの防寒具を用意してもよいとされています(神奈川県教育委員会「令和8年度 神奈川県立中等教育学校 受検案内」)。このように細かな決まりは学校ごとに違い、年度によって変わることもあるため、受験する年の案内をすべての学校について確認し、学校ごとにメモを分けておくと安心です。

入試当日の朝の時間割(例)

当日の朝は、起きる時刻から逆算して動くと慌てずに済みます。試験開始の3時間前には起きているのが目安と言われます。ぎりぎりまで寝かせるより、朝の支度や移動に余裕をもたせるほうが、落ち着いて家を出られます。

下の表は、集合時刻が9時、1科目目の開始が9時35分の場合の一例です。この時刻は、神奈川県立中等教育学校の2027年入試の実施要領に示されている時間割(集合9時、検査についての注意9時15分〜、適性検査Ⅰ 9時35分〜)を参考にしています(神奈川県教育委員会「令和9年度神奈川県立の中等教育学校の入学者の募集及び決定に関する実施要領」)。私立中学の集合時刻や開始時刻は学校によって異なるため、受験票や案内で確かめて調整してください。

時刻子どもがすること保護者がすること
6:00起床(試験開始の3時間半ほど前)。カーテンを開けて朝の光を浴びる先に起きて、天気と交通機関の運行状況を確認する
6:15〜6:45朝食(食べ慣れたものを、いつもの量で)体調の様子を見る。食欲がなければ無理をさせず、食べやすいものを持たせる
6:45〜7:15計算・漢字を少しだけ(いつものルーティンを10分ほど)、トイレ受験票と持ち物の最終確認
7:15〜7:30着替え・身支度上着で寒さを調節できるか確認する
7:30家を出る一緒に出発。遅延があれば別の経路に切り替える
8:30ごろ会場に到着。トイレの場所を確認する見送り、試験後の待ち合わせ場所を確認する
9:00集合・着席会場を離れ、待機する場所へ
9:351科目目の試験開始(待機)

移動時間は、乗り換えや駅から会場までの道のりも含めて多めに見積もり、集合時刻の30分ほど前には会場に着くように出発すると安心です。朝の光を浴びることや朝食をしっかりとることは、前述の厚生労働省の睡眠ガイドでもすすめられています。本番の1〜2週間前から、この時間割と同じ時刻に起きる生活にそろえておくと、当日の朝も無理なく動けます。

会場での過ごし方と、別れるときの声かけ

会場に着いたら

会場に着いたら、まずトイレの場所を確かめ、早めに済ませておきます。教室に入ったら、上着を脱ぐか着たままにするかを決めて、寒さや暑さを調節しましょう。案内に着席の時刻が書かれている場合はそれを守り、早めに席について受験票と筆記用具を机に出しておくと、落ち着いて開始を待てます。

待ち時間には、持ってきたまとめノートを眺めるくらいで十分です。周りの受験生が分厚い参考書を開いていても、気にする必要はありません。「見慣れたノートを1冊だけ見る」と事前に決めておくと迷いません。

保護者の待ち方は学校によって違う

試験中の保護者の待ち方は、学校によって異なります。保護者の控室があるかどうかは、学校の案内で確認しましょう。受験生以外は敷地に入れない学校もあるため、控室がない場合や混み合う場合に備えて、近くで待てる場所と、試験が終わったあとの待ち合わせ場所を、お子さんと事前に決めておきましょう。

別れるときは、短く・いつもどおりに

会場の入り口でお子さんを見送るときは、長い言葉より短い一言のほうが届きます。「いってらっしゃい。終わったら○○で待ってるね」のように、送り出す言葉と待ち合わせ場所の確認だけで十分です。手を握る、肩に軽く触れるなど、ご家庭でいつもしているやり方で送り出してあげてください。

試験と試験の間・帰宅後の声かけ

1日に複数の科目を受ける試験では、科目と科目の間の休み時間を、お子さんが一人で過ごします。保護者の方がその場で声をかけることはできないため、休み時間の過ごし方は前日までに親子で確認しておきましょう。

  • 終わった科目の答え合わせをしない——周りの受験生の会話は聞き流し、次の科目に気持ちを向けます。
  • トイレと水分補給を先に済ませる——次の科目の開始前に慌てないようにします。
  • 次の科目のまとめノートを少し見る——新しい知識を詰め込むのではなく、見慣れた内容で気持ちを整えます。

保護者の方がお子さんと話せるのは、試験が終わって合流したとき、午前の試験から午後の試験へ移動するとき、そして帰宅後です。場面ごとの声かけの例をまとめました。

場面声かけの例気をつけたいこと
当日の朝「おはよう。朝ごはん、いつものでいいね」受験の話題を増やさず、いつもの朝に近づける
会場で別れるとき「いってらっしゃい。終わったら○○で待ってるね」短く。待ち合わせ場所を確認する
試験が終わって合流したとき「お疲れさま。寒くなかった?」出来は聞かない。本人が話したいときだけ聞く
「できなかった」と言われたとき「そう感じたんだね。最後まで受け切ったのがえらいよ」否定も、根拠のない励ましもせずに受け止める。自己採点はしない
午後の試験に向かうとき「午前は午前、午後は午後。お昼を食べたら切り替えよう」午前の話を引きずらないよう、話題を次に向ける
帰宅後「今日もよく頑張ったね。お風呂に入って早めに休もう」振り返りは最小限にして、翌日の準備と睡眠を優先する

試験のあとに「ここが解けなかった」と話し出したときは、遮らずに聞いてあげてください。そのうえで、結果はまだわからないこと、難しく感じた問題はほかの受験生にとっても難しかったかもしれないことを伝えると、次の試験に気持ちを向けやすくなります。日頃の声かけのコツは受験生の心を支える声かけと接し方でも紹介しています。

2月1日からの連戦(午後入試を含む)の過ごし方と体調管理

東京・神奈川では、例年2月1日から2月上旬にかけて入試が続きます。午前と午後に別の学校の試験を受ける「午後入試」を行う学校もあり、数日間、朝から夕方まで試験と移動が続くこともあります。連戦を乗り切るには、勉強よりも「体力を残す段取り」が大切です。

午後入試がある日の動き方

午後入試がある日は、午前の試験が終わってから午後の試験の集合時刻までの間に、移動と昼食を済ませる必要があります。次のような流れを、学校ごとの時刻を入れて前日までに確かめておきましょう。

タイミング子どもがすること保護者がすること
午前の試験が終わったらトイレを済ませ、待ち合わせ場所へ向かう合流したら、出来は聞かずに「お疲れさま」と迎える
移動中座れたら目を閉じて休む乗り換えと所要時間を確認する。遅れそうなら午後の学校に連絡する
昼食食べ慣れたものを少なめにおにぎりなど、移動中や短い時間でも食べやすいものを用意する
午後の試験の前受験票を午後の学校のものに入れ替え、トイレを済ませる受験票の取り違えがないかを一緒に確認し、見送る
帰宅後夕食と入浴を済ませて早めに寝る翌日の持ち物と受験票をそろえる。合格発表の確認は保護者が引き受ける

受験票は、持ち物チェックリストのとおり学校ごとにクリアファイルで分けておくと、午後入試の日も取り違えを防げます。昼食をとれる場所や、会場で食べてよいかどうかも、学校の案内で確認しておきましょう。

連戦中の夜は「軽く・早く」

連戦中の夜の勉強は、翌日に受ける学校の過去問で決めた時間配分のメモや、間違い直しノートを見返す程度にして、早めに寝ることを優先します。試験が続くと、子どもは思っている以上に疲れていることがあります。起床時刻は毎日そろえ、朝は日光を浴びて朝食をとるリズムを崩さないようにしましょう。

連戦中は、合格発表と次の試験が重なります。合格発表はインターネットで、試験当日や翌日に行う学校が多く、次の試験の前夜に結果を知ることもあります。発表の受け止め方は、このあと「合格発表の受け止め方」で紹介します。

入試期間の体調管理——睡眠・食事・移動

厚生労働省によると、インフルエンザは例年12月〜3月ごろに流行し、例年1月末〜3月上旬に流行のピークを迎えるとされています(厚生労働省「急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A」)。1月から2月上旬の入試期間は、この時期と重なります。入試期間は、次の3つを家族で意識しましょう。

  • 睡眠——連戦中も就寝・起床の時刻をそろえ、睡眠時間を削らない
  • 食事——食べ慣れたものを中心にし、生の貝類など、おなかをこわしやすいものは試験が終わるまで控える
  • 移動——混雑する時間帯をなるべく避ける。帰宅後は流水と石けんで手を洗う

同じQ&Aで厚生労働省は、急性呼吸器感染症が流行してきたら、体調の悪い方などは人混みや繁華街への外出を控えること、やむを得ず人混みに入る場合は不織布マスクの着用が一つの防御策になることを挙げています。手洗いや室内の湿度など、家族で決めておきたい冬のルールは、冬休み・年末年始の記事の「体調管理と感染症対策」でも紹介しています。

体調を崩したときに備えて、扱いと連絡先をメモしておく

入試当日に体調を崩したときの扱い(別室で受験できるか、追試験があるか、いつまでに誰に連絡するか)は、学校や自治体によって異なります。たとえば、次のような違いがあります。

  • 埼玉県の私立中学——県が公表した2027年入試の一覧に、インフルエンザの発症や交通の途絶などで受験できなかった人を対象に、追試験を実施する学校があると記載されています。実施の有無や手続きは各校への確認が必要です(埼玉県「令和9年度埼玉県私立中学校入試要項」)。
  • 都立中高一貫校(一般枠)——インフルエンザなどの学校感染症にかかった人などを対象にした追検査があり、2027年入試の追検査は2月12日(金)です。検査日当日の午後5時までに、出願した学校へ電話で希望を伝えることなどが条件とされています(東京都教育委員会「令和9年度東京都立中等教育学校及び東京都立中学校入学者決定に関する実施要綱・同細目について」)。
  • 神奈川県立中等教育学校——2026年入試の受検案内では、体調不良で他の受検者への影響が考えられる場合は別室での受検となる場合がある一方、追検査などは実施しないと案内されていました。

出願の時点で、受験するすべての学校について「体調不良のときの扱い」「連絡先」「連絡の期限」を確認し、1枚の紙にまとめておきましょう。当日の朝に熱が出た場合は、慌てずに体温を測り、学校の案内に従って連絡します。受診するかどうかは、かかりつけ医にも相談してください。

1月入試(埼玉・千葉など)の位置づけ

私立中学の入試が始まる時期は、地域によって異なります。2027年入試の主な時期は次のとおりです。

地域私立中学の入試が始まる時期(2027年入試)
埼玉県多くの学校の入試は1月10日(日)から(12月や1月上旬に帰国生入試などを行う学校もあります)
関西(近畿)1月16日(土)以降(近畿入試日。いわゆる統一入試日)
千葉県多くの学校の一般入試は1月20日(水)から(推薦入試や帰国生入試などを12月に行う学校もあります)
東京都2月1日(月)以降(毎年2月1日以降と案内されています)
神奈川県例年2月1日から

※埼玉県は県が2026年9月に公表した2027年入試の一覧、千葉県は千葉県私立中学高等学校協会の2027年入試の日程表(2026年7月現在)、関西は大阪私立中学校高等学校連合会が公表している「近畿入試日」、東京都は東京私立中学高等学校協会の案内にもとづいています。神奈川県は、この記事の作成時点(2026年10月)では2027年入試の一覧が公表されていなかったため、神奈川県私立中学高等学校協会の2026年入試の募集要項で、一般の入試が2月1日から始まっていたことにもとづいています。日程は変わることがあるため、志望校の日程は各校の募集要項でご確認ください。参考:埼玉県「令和9年度埼玉県私立中学校・高等学校・中等教育学校入試要項について」、千葉県私立中学高等学校協会「令和9年度 千葉県私立中学校・中等教育学校 入学者選抜試験日程」、大阪私立中学校高等学校連合会「入試情報」、東京私立中学高等学校協会「知っておきたい入試のこと」、神奈川県私立中学高等学校協会「入試・転編入情報」

1月入試の位置づけは、住んでいる地域や志望校によって変わります。

  • 東京・神奈川で2月が本番のご家庭——1月に埼玉や千葉の学校を受ける場合、その日は「入試の一日」を本番前に経験できる機会になります(いわゆる前受け)。
  • 埼玉・千葉・関西などで1月が本番のご家庭——1月の入試そのものが本番です。この記事の前日・当日の準備を、1月の試験日に合わせて進めましょう。

1月入試の当日は「2月のリハーサル」として記録を残す

2月が本番の場合、1月入試の当日は、合否だけでなく「当日どう動けたか」を確かめる日にしましょう。帰宅後に次の項目を親子で振り返り、「うまくいったこと」と「2月に向けて変えること」をメモしておくと役立ちます。

  • 起床時刻と朝食の量は合っていたか
  • 会場までの移動時間と混雑の様子
  • 会場の寒さ・暑さと、服装での調節
  • 休み時間の過ごし方と、トイレのタイミング
  • 試験中の時間配分(どの大問で時間がかかったか)
  • 持ち物で足りなかったもの・いらなかったもの

思うような結果でなかった場合も、2月に向けて直すことは一つに絞りましょう。前受けの意味や、1月から2月本番へのつなぎ方は、冬休み・年末年始の記事の「1月入試(前受け)と2月本番のつなぎ方」で解説しています。

合格発表の受け止め方

合格発表は、お子さんにとっても保護者の方にとっても、気持ちが大きく揺れる場面です。結果が出てから考えるのではなく、見る前に段取りと言葉を決めておくと、落ち着いて受け止められます。

見る前に決めておくこと

  • 誰が・いつ・どこで見るか——子どもと一緒に見るか、保護者が先に確認してから伝えるかを決めます。連戦中は、子どもが寝たあとに保護者が確認するという方法もあります。
  • 確認に使う端末とログイン情報——受験番号やパスワードなど、合否の確認に必要な情報を学校ごとにまとめておきます。
  • どちらの結果でも、次にすること——合格なら入学手続きと翌日以降の試験をどうするか、不合格なら次の試験の準備や追加の出願をどうするかを、あらかじめ家族で決めておきます。

合格だったとき

まずは一緒に喜び、ここまでの頑張りをしっかり認めてあげてください。そのうえで、入学手続きの締切と方法をすぐに確認します。連戦中で翌日も試験がある場合は、事前に決めた方針に沿って受けるかどうかを判断し、受ける場合はいつもどおり早めに休ませましょう。

思うような結果でなかったとき

結果を知ったときの保護者の方の表情や言葉を、お子さんはよく見ています。まずは保護者の方が深呼吸をして気持ちを整え、「最後まで受け切ったことがえらい」「結果で、あなたの頑張りの価値が変わるわけではない」と伝えましょう。泣いたり怒ったりしても、その気持ちはそのまま受け止めて大丈夫です。

次の試験が控えているときは、長い反省会はせず、「今日はもう休んで、明日の試験に向かおう」と切り替えを優先します。直したい点があっても、一つだけに絞りましょう。保護者の方の不安が強くなったときは、親の不安・イライラとの付き合い方も参考にしてください。

保護者自身の準備——当日を落ち着いて迎えるために

入試の前日と当日は、保護者の方にとっても長い一日です。お子さんの前で落ち着いていられるよう、次のことを前もって準備しておきましょう。

  • 仕事の休み・小学校への連絡・付き添いの分担——2027年の2月1日は月曜日です。1月入試を含め、平日に試験がある日は、小学校への欠席の連絡と保護者の方の仕事の休みの調整を早めに進めましょう。連戦の日程と、誰がどの日に付き添うかも、きょうだいの予定を含めて家族で決めておきます。
  • 入試日程の一覧表——学校ごとの試験日・集合時刻・持ち物の注意・合格発表の日時と方法・入学手続きの締切を1枚の表にまとめ、家族で共有します。
  • 入学手続きと納入金の段取り——締切は学校によって異なり、一時金の締切と最終の締切が分かれている学校や、延納の扱いがある学校もあります(千葉県私立中学高等学校協会の2027年入試の日程表にも、入学手続きの「一時金締切」「最終締切」の欄があります)。支払いの方法と期限を前もって確認しておきましょう。
  • 当日の保護者の服装——屋外や暖房のない場所で長く待つこともあるため、重ね着できる暖かい服装にします。駅から会場までの道のりや移動の多い日に備えて、靴は歩きやすいものを選びましょう。
  • 待ち時間の過ごし方——控室がない場合に待てる場所を調べ、温かい飲み物を用意しておくと安心です。
  • 保護者自身の睡眠と食事——前日の夜遅くまで準備をしていると、当日の判断が鈍りやすくなります。準備は前日の夕方までに終え、保護者の方も早めに休みましょう。

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直前期に「ここだけ確認したい」ときは

入試直前は、新しいことを増やす時期ではありません。それでも、「1月入試で時間が足りなかった大問の解き方だけ確認したい」「午後入試で受ける学校の過去問を、時間配分の面から一度見てほしい」といった、ピンポイントの相談が出てくることがあります。

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よくある質問

入試の前日も勉強したほうがいいですか?

まったくしないより、毎日続けてきた計算・漢字や、間違い直しノートの見返しを短い時間で行うほうが、いつものリズムを保てます。新しい問題や難しい問題には手を出さず、夕方までに切り上げて、持ち物の準備と早めの就寝を優先しましょう。

受験票を家に忘れてしまったら、どうすればいいですか?

気づいた時点で、会場の係の先生に申し出てください。対応は学校によって異なります。保護者の方が受験票のコピーや画像を持っておくと、確認の助けになることがあります。忘れ物を防ぐには、受験票をカバンの決まった場所に入れ、出発前に保護者の方が確認するようにしましょう。

電車が遅れて、集合時刻に間に合わないときは?

まずは受験する学校に電話で連絡し、指示に従いましょう。遅れたときの扱いは学校によって異なるため、事前に案内で確かめておくと安心です。学校の電話番号は保護者の方のスマートフォンに登録し、別の経路も調べておくと慌てずに済みます。大雪などのときは、学校のホームページの案内も確認しましょう。

当日の朝に熱が出たら、どうすればいいですか?

体温を測って様子を確かめ、学校の案内に書かれている連絡先と連絡方法に従って連絡します。別室で受験できるか、追試験があるかは学校や自治体によって異なるため、出願の時点で確認しておくことが大切です。受診のタイミングは、かかりつけ医に相談してください。

休み時間に、終わった科目の答え合わせはしてもいいですか?

おすすめしません。できなかった問題に気を取られると、次の科目に集中しにくくなります。「終わった科目は振り返らない」「休み時間はトイレと次の科目のノート」と、前日までに親子で決めておきましょう。

午後入試の日の昼食は、どうすればいいですか?

移動中や短い時間でも食べやすい、食べ慣れたものを少なめに用意するのがおすすめです。食べすぎると午後に眠くなりやすいと言われるため、量は控えめにしましょう。どこで食べられるかは学校によって異なるため、午後に受ける学校の案内を確認してください。

試験中、保護者はどこで待てばいいですか?

控室があるかどうかは学校によって異なり、受験生以外は敷地に入れない学校もあります。学校の案内で確認し、控室がない場合は、近くで待てる場所と試験後の待ち合わせ場所を事前に決めておきましょう。

合格発表は、子どもと一緒に見たほうがいいですか?

決まった正解はありません。一緒に見て喜びも悔しさも分かち合うご家庭もあれば、保護者が先に確認して落ち着いて伝えるご家庭もあります。お子さんの性格や、翌日に試験が残っているかどうかを踏まえて、事前に決めておきましょう。

まとめ|「いつもどおり」で本番を迎えるために

最後に、この記事のポイントを整理します。

  • 前日・当日は「新しいことはしない・いつもどおりに過ごす・段取りは親が引き受ける」
  • 1月入試(埼玉・千葉・関西など)と2月1日からの入試(東京・神奈川)で、前日・当日が2回来ることもある。日程は各校の募集要項で確認
  • 持ち物は前日の夕方までに親子でそろえ、持ち込めるものは学校ごとの案内で確認する。受験票は学校ごとにクリアファイルで分ける
  • 当日は試験開始の3時間前には起きているのが目安と言われる。移動は余裕をもって
  • 休み時間は答え合わせをしない。試験後の声かけは「お疲れさま」から
  • 連戦中は夜を軽くして早く寝る。体調を崩したときの扱いと連絡先は出願時にメモしておく
  • 合格発表は、見る前に「誰が・いつ見るか」と「どちらの結果でも次にすること」を決めておく

入試の前日と当日にできることは、それほど多くはありません。だからこそ、準備を整えたら、あとはお子さんがこれまで積み重ねてきた力を信じて送り出してあげてください。本番に向かうお子さんと、それを支えるご家族を心から応援しています。

この記事を書いた人:オンライン家庭教師Teach 編集部

本記事は、オンライン家庭教師アプリ「Teach」を運営する株式会社teachの編集部が、教育・受験の実務知見と公開情報をもとに作成・更新しています。料金・サービス内容は公開時点の情報です。サービスの詳細はTeachとは・料金もご覧ください。記事づくりの方針は編集方針にまとめています。

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