「冬休みは短いし、年末年始の行事もあるから、勉強はお休みでいいかな」「毎年、宿題が始業式の前日までかかってしまう」——冬休みを前に、こんなふうに迷ったり悩んだりしている保護者の方は多いのではないでしょうか。冬休みは夏休みに比べてぐっと短く、クリスマスや大掃除、帰省、お正月と家族の予定が次々に入ります。気づけば勉強のリズムがすっかり崩れたまま3学期を迎えてしまった、というのはよくある話です。
先に結論をお伝えすると、小学生の冬休みの1日の勉強時間は、ふだんの日で低学年20〜40分・中学年40〜60分・高学年60〜90分、年末年始の日は10〜30分程度をひとつの目安にするとよいでしょう。そして時間の長さ以上に大切なのが、「短い時間でも勉強ゼロの日をつくらないこと」と「宿題を年内に片づける段取りをつけること」の2つです。年末年始の数日は思い切って量を減らしてかまいません。そのかわり毎日の小さな習慣を切らさなければ、3学期のスタートで慌てることはなくなります。
この記事では、小学生の冬休みの勉強について、次の内容を具体的に解説します。
- 夏休みとは違う、冬休みならではの特徴
- 低学年・中学年・高学年別の勉強時間の目安と学習内容
- 冬休みの宿題を年内に終わらせる計画の立て方
- ふだんの日と年末年始の日、2パターンの1日のスケジュール例
- 2学期の復習と3学期の予習のバランス
- 年末年始や帰省中も学習習慣を切らさない工夫
- 「冬休みなのに勉強しない」ときの声かけ
夏休みの過ごし方については小学生の夏休みの勉強習慣づくりで詳しく紹介しています。あわせて読んでいただくと、1年を通した家庭学習の見通しが立てやすくなります。
小学生の冬休みはここが違う|短さと年末年始の行事という特徴
冬休みの勉強計画を立てる前に、夏休みとの違いを押さえておきましょう。同じ「長期休み」でも、冬休みには次のような特徴があります。
特徴1:期間が短く、自由に使える日はさらに少ない
冬休みの長さは地域や学校によって異なりますが、多くの地域では2週間前後と、夏休みに比べてかなり短い期間です(寒冷地などでは長めに設定されていることもあります)。しかも、そのうち年末年始の数日は家族の行事でほぼ埋まります。カレンダーの上では2週間あっても、腰を落ち着けて勉強できる日は思っているより少ない、と考えておくのが現実的です。
特徴2:家族の行事が集中し、生活リズムが崩れやすい
クリスマス、大掃除、帰省や旅行、大晦日、お正月の親戚の集まり、初詣——冬休みは家族の予定が短い期間に集中します。大晦日の夜ふかしや、帰省先での遅い朝ごはんなど、生活リズムが崩れるきっかけもたくさんあります。休み明けに「朝起きられない」「授業中にぼんやりしてしまう」というのは、冬休み明けによく見られるつまずきです。
特徴3:2学期のまとめと3学期の準備がちょうど重なる
3学期制の学校では、2学期は1年でもっとも長い学期で、学習する内容もたくさんあります。一方、3学期は短く、学年のまとめと次の学年への準備に向かう時期です。冬休みは、その間にはさまる「つなぎ目」にあたります。2学期のつまずきをここで解消しておけるかどうかで、学年末の仕上がりが変わってきます。なお、2学期制(前期・後期)の学校では冬休みは後期の途中の休みになりますが、「ここまでの内容を確かめておく」という意味合いは同じです。
短くて、行事が多くて、学年の節目にあたる——この3つを踏まえると、冬休みの勉強は「量より継続」「新しいことより復習」が基本方針になります。
【学年帯別】小学生の冬休みの勉強時間の目安と学習内容
学年帯ごとの1日の勉強時間の目安と、冬休みに中心にしたい内容を表にまとめました。小学生の家庭学習の時間は「学年×10分+10分」程度がひとつの目安としてよく用いられます(この計算だと1年生で20分、6年生で70分になります)。下の表では、宿題の量や自主学習に合わせて少し幅を持たせています。ここで紹介する時間も、あくまで目安です。お子さんの集中力や習い事の予定に合わせて調整してください。
| 学年帯 | ふだんの日の目安 | 年末年始の日の目安 | 中心にしたい内容 |
|---|---|---|---|
| 低学年(1・2年生) | 20〜40分 | 10分程度 | 宿題+音読・計算カード。毎日机に向かうリズムを保つ |
| 中学年(3・4年生) | 40〜60分 | 10〜20分程度 | 宿題+2学期の算数・漢字の復習 |
| 高学年(5・6年生) | 60〜90分 | 20〜30分程度 | 宿題+苦手単元の総点検+3学期の軽い予習 |
「年末年始の日」の欄は、家族の行事を優先して量を減らす日の目安です。ゼロにせず少しでも机に向かっておくと、休み明けに習慣を取り戻すのがずっと楽になります。また、一度に長く座らせるより、朝15分+夕方10分のように分けたほうが続きやすいのは冬休みも同じです。
低学年(1・2年生):冬休みの勉強は「いつもの時間に、いつもの場所で」
低学年の冬休みの勉強で大切なのは、内容を増やすことよりも、学校がある日と同じリズムを保つことです。宿題のプリントやドリルに加えて、教科書の音読と計算カードを続ける程度で十分です。2年生であれば、かけ算九九を声に出して確かめておくと、3学期の学習や3年生のわり算への土台になります。1年生であれば、繰り上がりのあるたし算・繰り下がりのあるひき算を計算カードでくり返したり、これまでに習ったカタカナや漢字を読み書きできるか確かめたりしておくと安心です(学習する時期は教科書や学校によって異なります)。
低学年の子どもにとって、2週間後の始業式はずっと先の話です。「今日はこのページ」と1日分を区切って見せ、終わったらカレンダーにシールを貼るなど、できたことが目に見える工夫をしてあげましょう。保護者の方が近くにいて、その場で丸つけをして「できたね」と声をかけるだけでも、取り組む姿勢は大きく変わります。
中学年(3・4年生):2学期の算数をここで固める
3・4年生は、わり算や小数・分数、面積など、目に見えない考え方を使う単元が増えてくる時期です。2学期にあいまいなまま進んだ単元があると、3学期や次の学年の学習に響きやすくなります。冬休みは、2学期のテストで点数が伸びなかった単元を1つか2つに絞って、ていねいに解き直す時間にしましょう。漢字も、2学期に習った字の読み書きを確かめておくと安心です。
高学年(5・6年生):2学期の苦手を総点検し、冬休みの計画は本人に立てさせる
5・6年生では、分数の計算や割合、速さ、比など、中学の数学につながる大切な単元が続きます。冬休みは、宿題とは別に「苦手単元の復習」の時間を確保したいところです。また高学年は、冬休みの計画を自分で立てさせ、保護者は途中で一緒に見直すという関わり方に移っていく時期でもあります。短い冬休みは、計画づくりを練習するのにちょうどよい長さです。
6年生にとっては、冬休み明けが小学校生活の最後の時期になります。小学校の算数で不安なところをこの冬に洗い出しておくと、春からの中学校生活に安心して進めます。
冬休みの宿題の計画の立て方|「年内に終わらせる」を目標に
冬休みの宿題は夏休みほど量が多くないことが一般的ですが、その分「まだ大丈夫」と油断しやすく、気づけば年が明けていた……ということになりがちです。おすすめは、「宿題は年内に終わらせる(少なくとも大部分を片づける)」という目標を、休みに入る前に親子で決めておくことです。年明けは行事や生活リズムの立て直しで、思うように進まないことが多いからです。
計画づくりの5ステップ
- 宿題を全部出して書き出す:最後の登校日(終業式の日など)か、遅くとも休みの初日に、プリント・ドリル・日記・作文・書き初めなど、出された宿題をすべて机に並べ、紙に一覧で書き出します。全体の量が見えるだけで、「意外とやれそう」という見通しが生まれます。
- 「毎日型」と「まとめて型」に分ける:ドリルや音読、日記のように毎日少しずつ進めるものと、作文や工作、書き初めのようにまとまった時間が必要なものを分けて考えます。
- 家族の予定を先に書き込む:カレンダーに、大掃除・帰省・お出かけなど「勉強できない日」「少ししかできない日」を先に書き込みます。勉強の予定は、その残りの日に割り振ります。
- 毎日型は年内に多めに割り振り、まとめて型は日にちを決める:ドリルが20ページなら、年内のしっかり勉強できる日に1日3〜4ページずつ進めて大部分を終わらせ、残りを年明けの数日で仕上げる、というように年内に厚めに配分します。作文や工作は「この日の午前中にやる」と、取り組む日を先に決めてしまいましょう。
- 予備日と見直し日をつくる:予定どおりに進まない日はあるものと考え、年内に1日、始業式の前に1〜2日の予備日をとっておきます。最後の日は、名前の書き忘れや持ち物の確認にあてます。
宿題の割り振り例(年内に勉強できる日が5日ある場合)
たとえば、ドリル20ページと作文・書き初めが出ていて、年内に勉強にあてられる日が5日(うち1日は大掃除で少しだけ)ある場合は、次のように割り振れます。日にちは学校や家庭の予定によって変わるので、「休み○日目」のように数えて考えてみてください。
| 日 | 毎日型(ドリル・音読など) | まとめて型(作文・書き初め) |
|---|---|---|
| 休み1日目 | 宿題を一覧にする・ドリル4ページ | 作文の題材決め |
| 休み2日目 | ドリル4ページ・音読 | 書き初めの練習 |
| 休み3日目 | ドリル4ページ | 作文のメモづくり |
| 大掃除の日 | 音読10分だけ | ― |
| 年内最後の日 | ドリル4ページ(遅れた分の調整日にも) | 作文の下書き |
| 年末年始 | 音読・日記だけ | ― |
| 始業式の3〜2日前 | 残りのドリル・見直し | 作文の清書・書き初めの仕上げ |
| 始業式の前日 | 名前・持ち物の確認 | ― |
この例では、年内にドリル20ページのうち16ページが終わり、年明けは仕上げと見直しだけになります。
書き初めや作文は「準備だけでも年内に」
学校によっては、書き初めや冬休みの作文・日記が宿題に出ることがあります。書き初めは道具の準備や練習に場所と時間が必要なので、帰省などの予定と重ならない日を選んでおきましょう。作文は、題材決めとメモづくりだけでも年内に済ませておくと、年明けの負担がぐっと軽くなります。
計画表は子どもが見える場所に貼る
計画は、保護者の頭の中にあるだけでは子どもに伝わりません。一覧表やカレンダーを冷蔵庫やリビングの壁など、子どもの目に入る場所に貼り、終わったものに線を引いたりシールを貼ったりしていきましょう。残りが減っていく様子が見えることが、短い冬休みを走り切る力になります。
冬休みの1日のスケジュール例|ふだんの日と年末年始の日
冬は朝が寒く、布団から出られないまま昼近くまで寝てしまう、ということも起こりがちです。冬休みの勉強は、朝ごはんのあと、遊びや外出の予定が入る前の午前中に置くのがおすすめです。ふだんの日と、行事の多い年末年始の日の2パターンで例を紹介します。
表は1日の流れの一例です。勉強の時間は、前の章の学年帯別の目安に合わせて伸び縮みさせてください。
| 時間 | ふだんの日 | 年末年始・帰省中の日 |
|---|---|---|
| 7:00〜7:30 | 起床・朝食(学校がある日と同じ時刻に) | 起床・朝食(遅くなっても、ふだんから大きくずらさない) |
| 8:00〜 | 勉強タイム(宿題のドリル・プリント。低学年は20分程度、中学年は30〜40分、高学年は45〜60分が目安) | 10〜20分だけ勉強(音読・計算カードなど) |
| 9:00〜12:00 | 外遊び・習い事・お手伝い | 大掃除・初詣・親戚の集まりなど家族の行事 |
| 12:00〜13:00 | 昼食・休憩 | 昼食 |
| 13:00〜13:30 | 読書・作文・書き初めなど(宿題に出ている日だけ) | 家族と過ごす時間(かるた・すごろくなども) |
| 13:30〜17:00 | 自由時間(ゲーム・動画は決めたルールの範囲で) | 自由時間 |
| 17:00〜17:15 | 音読・漢字など短い復習(10〜15分) | その日の出来事を日記に数行書く |
| 18:00〜 | 夕食・入浴・家族の時間 | 夕食・入浴・家族の時間 |
| 21:00〜21:30 | 就寝 | 就寝(夜ふかしは大晦日くらいにとどめる) |
冬は日が短く、夕方にはすぐ暗くなります。外遊びは日中の暖かい時間帯にすませ、夕方以降は家の中で過ごす流れにしておくと、1日のリズムがつくりやすくなります。共働きで日中は学童に通うご家庭なら、朝の勉強を学童での学習時間に置き換えるなど、わが家に合う形にアレンジしてください。どの場合も、次の3点は押さえておきましょう。
- 起床時刻を大きくずらさない:生活リズムの乱れは、たいてい「起きる時間」から始まります。年末年始も、ふだんの起床時刻から大きくずらさないようにしましょう。厚生労働省の健康づくりのための睡眠ガイド2023でも、子どもは週末や休日もふだんと同じ時間に起きて朝の光を浴びることがすすめられています。
- 「勉強→遊び」の順番を守る:先に勉強をすませておけば、午後からのお出かけや来客にも気持ちよく対応できます。
- 体調管理を優先する:冬は風邪などで体調を崩しやすい季節です。睡眠時間を削ってまで勉強を詰め込む必要はありません。
2学期の復習と3学期の予習|短い冬休みは復習を中心に
冬休みに家庭で取り組む勉強の中身は、宿題以外では「2学期の復習」を中心にするのがおすすめです。時間の限られた冬休みに新しい内容を先取りするより、2学期の理解があやふやなところを埋めておくほうが、3学期の授業がずっとわかりやすくなります。復習を中心に、予習はほんの少し添える程度のイメージで考えるとよいでしょう。
2学期の復習:つまずきは「テスト」と「通知表」から見つける
どこを復習すればよいかは、2学期に持ち帰ったテストを見返すのがいちばんの近道です。点数が伸びなかった単元や、同じ種類のまちがいが何度も出てくる単元に印をつけましょう。3学期制の学校で2学期の通知表を受け取っている場合は、教科ごとの評価も、どの分野でつまずいているかのヒントになります。
学年帯別に、冬休みに確かめておきたい算数の単元の例をまとめました。教科書や学校によって学習する時期は異なるので、お子さんがすでに習った範囲から選んでください。
| 学年帯 | 確かめておきたい単元の例 | 冬休みの復習のポイント |
|---|---|---|
| 低学年 | 繰り上がり・繰り下がりのある計算、かけ算九九、時計の読み方 | 計算カードや九九の唱え直しを毎日数分。時計は家の時計で「今何時?」と日常の中で確かめる |
| 中学年 | わり算、わり算の筆算、小数・分数、面積 | 筆算は手順を声に出しながら解き直す。わからなくなったら前の学年の単元まで戻る |
| 高学年 | 小数・分数の計算、割合、速さ、比 | 文章題を図に表す練習を。計算ミスは、どこで間違えたかを本人と一緒に確かめる |
算数だけでなく、2学期に習った漢字の読み書きや、教科書の音読も冬休みに取り組みやすい復習です。どこでつまずいているのかがはっきりしないときは、子どもがどこでつまずいているかを家で確かめる方法も参考にしてみてください。
3学期の予習:教科書を「眺めておく」くらいで十分
3学期の予習は、がっちり取り組む必要はありません。始業式の数日前に、3学期に使う教科書の最初の単元をパラパラと一緒に眺め、「次はこんなことを習うんだね」と話しておく程度で十分です。「見たことがある」という安心感があるだけで、休み明けの授業への構え方が変わります。高学年であれば、最初の単元の例題を1〜2問解いてみるのもよいでしょう。
年末年始と学習習慣|「勉強ゼロの日」をつくらない工夫
年末年始は、大人にとっても特別な数日間です。この期間に、いつもどおりの勉強量を求める必要はありません。ただし、何もしない日が何日も続くと、休み明けに習慣を取り戻すのに時間がかかります。目指したいのは、量はぐっと減らしても、勉強ゼロの日をつくらないことです。
帰省や旅行には「薄い1冊」だけを持っていく
帰省や旅行のときに、宿題をすべて持っていく必要はありません。持ち運びやすい薄いドリル1冊や音読用の教科書など、10〜15分で終わるものを1つだけ選んで持っていきましょう。「朝ごはんの前に1ページ」と、やるタイミングも決めておくと、慣れない場所でも取り組みやすくなります。おじいちゃん・おばあちゃんに音読を聞いてもらうのも、子どもにとってはうれしい時間になります。
お正月の行事や遊びも「学び」につながる
年末年始ならではの行事や遊びには、机の上ではできない学びがたくさんあります。
- 年賀状:宛名やひとことを自分で書くことは、文字をていねいに書く練習になります。
- お年玉:もらった金額を記録したり使い道を考えたりすることで、お金の計算や計画する力が育ちます。
- かるた・すごろく:ひらがなを読んだり数を数えたりする練習になります。高学年なら百人一首に親しむのもよいでしょう。
- 大掃除・お正月の料理:家族の一員として役割を持つ経験になり、料理の由来を話題にすれば会話も広がります。
こうした体験は、ドリルの1ページとは違う形で、ことばや数、社会への関心を育てます。「勉強できなかった日」と考えず、「冬休みらしい学びの日」と前向きにとらえてください。
新しいゲームや端末は「使い始める前」にルールを決める
冬休みは、クリスマスプレゼントやお年玉で、新しいゲームや端末が家にやってくることも多い時期です。使い始めてから時間を制限しようとすると、どうしても親子の言い合いになりがちです。「1日何分まで」「宿題が終わってから」「使う場所はリビング」といったルールは、手渡す前に子どもと一緒に決めておきましょう。子ども自身が案を出して決めたルールのほうが、本人も納得して守りやすくなります。
始業式の3日前から「学校モード」に戻す
三が日が明けたら、少しずつ生活を学校仕様に戻していきます。始業式の3日ほど前からは、起床・就寝の時刻を学校がある日と同じにそろえ、朝の勉強タイムも元に戻しましょう。休みの最終日だけ早く寝ようとしても、体のリズムはすぐには戻りません。宿題の最終確認や持ち物の準備もこの時期にすませておくと、すっきりした気持ちで3学期を迎えられます。
冬休みに勉強しない子への声かけ|NG対応とOK対応
「お正月なんだから、今日くらいいいでしょ」「冬休みは短いんだから遊びたい」——冬休みは、子どもにとっても特別な気分になりやすい時期です。なかなか机に向かわない日があっても、まずは「冬休みに気持ちがゆるむのは自然なこと」と受け止めるところから始めましょう。そのうえで、声のかけ方を少し工夫してみてください。
逆効果になりやすいNG対応
- 「早く宿題をやりなさい」をくり返す:命令が続くと、子どもは「やらされている」と感じ、ますます腰が重くなります。
- きょうだいやいとこと比べる:親戚が集まる年末年始は、つい比べる言葉が出やすい時期です。比べる相手は「昨日のわが子」にしましょう。
- 年明けにまとめて叱る:たまった宿題を前に「だから言ったでしょ」と責めても、状況は変わりません。責めるより、残りをどう片づけるかを一緒に考えるほうが前に進みます。
- ご褒美を大きくしすぎる:お年玉やプレゼントと勉強を結びつけすぎると、ご褒美がないと動けない状態になりがちです。
効果が出やすいOK対応
- 「どこまでやったら遊ぶ?」と本人に決めさせる:ゴールを自分で決めると、やらされ感が減り、取りかかりやすくなります。
- 最初の1問だけ一緒にやる:「1問だけやってみよう」とハードルを下げ、隣に座って始めます。始めてしまえば、そのまま続くことはよくあります。
- 残りの量を一緒に数える:「あと何ページ?」「1日何ページなら終わりそう?」と一緒に確かめると、漠然とした不安が具体的な「今日の分」に変わります。
- 続けられたことを言葉にして伝える:「お正月も毎朝音読できたね」「ドリルがあと3ページになったね」と、結果よりも続けられたことそのものを認めましょう。
親が言うと反発するのに、ほかの大人の言うことなら素直に聞く、というのはよくあることです。学校の先生に会えない長期休みこそ、祖父母や家庭教師など、親以外の大人に勉強を見てもらう機会をつくるのもひとつの方法です。オンラインでの1対1指導の仕組みは、オンライン個別指導の仕組みと選び方の解説記事で紹介しています。
中学受験を控えたお子さんの冬休みは別の考え方で
ここまで紹介してきたのは、学校の宿題と復習を中心にした、一般的な小学生の冬休みの過ごし方です。中学受験を予定しているご家庭、とくに6年生のお子さんにとって、冬休みは入試直前の大切な時期にあたり、勉強量も過ごし方も大きく異なります。4・5年生でも、通っている塾の講習や課題によって必要な学習時間は変わってきます。
受験を控えたお子さんの年末年始の過ごし方や、親ができるサポートについては、中学受験生の冬休み・年末年始の過ごし方で詳しくまとめていますので、あわせてご覧ください。
家庭だけでは見きれないときは、冬休みだけの1対1サポートも
「年末は仕事が立て込んでいて、宿題を見てあげる時間がない」「2学期の算数でつまずいているのはわかるけれど、どう教えればいいかわからない」「親が教えるとけんかになってしまう」——そんなときは、冬休みの間だけ外部のサポートを取り入れるのもひとつの方法です。短い冬休みに、つまずいた単元だけを集中して見てもらうなら、決まったカリキュラムに沿って通う形よりも、必要な回数だけ頼める1対1の指導が向いています。
オンライン家庭教師のマッチングサービス「Teach」では、1コマ60分1,995円〜(料金は先生ごとに異なり、先生が自分で設定しています)で授業を受けられます。入会金・教材費・解約金・月額固定費はすべて0円です。月謝制ではなく、受けた授業の分だけの都度払いなので、受けない月の費用は0円。1コマ60分単位でその都度予約できるため、「冬休みの間だけ」「2学期のわり算の復習だけ」といった使い方ができます。料金の詳細は料金ページで、小学生向けの指導については小学生向けページでご確認いただけます。
よくある質問
小学生は冬休みに1日何時間くらい勉強すればいいですか?
この記事では、ふだんの日は低学年20〜40分、中学年40〜60分、高学年60〜90分程度を目安としています。「学年×10分+10分」という考え方もあります。年末年始は10〜30分程度に減らしてもかまいません。長さよりも、勉強ゼロの日をつくらず毎日続けることを大切にしましょう。
冬休みの宿題はいつまでに終わらせるのがいいですか?
年明けは行事や生活リズムの立て直しで進みにくいため、「年内に大部分を終わらせる」を目標にするのがおすすめです。最後の登校日か、遅くとも休みの初日に宿題を一覧にし、家族の予定を書き込んだカレンダーに割り振りましょう。
低学年の冬休みは、宿題以外にも勉強させたほうがいいですか?
低学年は、宿題に加えて音読や計算カードを続ける程度で十分です。新しい教材を増やすより、学校がある日と同じ時間に机に向かうリズムを保つことを優先しましょう。年賀状やかるたなど、お正月の遊びも学びにつながります。
冬休みにまったく勉強しない子には、どう声をかければいいですか?
「勉強しなさい」をくり返すより、「どこまでやったら遊ぶ?」と本人に決めさせたり、「1問だけ一緒にやろう」とハードルを下げたりするのが効果的です。きょうだいや親戚の子と比べる言葉は避け、続けられたことを言葉にして認めてあげてください。
まとめ|冬休みの勉強は「量より継続」と「年内の段取り」
最後に、この記事のポイントを整理します。
- 冬休みは短く、年末年始の行事も多い。勉強は「量より継続」「新しいことより復習」が基本
- 勉強時間の目安は低学年20〜40分・中学年40〜60分・高学年60〜90分。年末年始は減らしても、ゼロの日はつくらない
- 宿題は最後の登校日(遅くとも休みの初日)に一覧にし、家族の予定を先に書き込んでから割り振る。目標は「年内に大部分を終わらせる」
- 勉強は朝食後の午前中に置き、「勉強→遊び」の順番を守る
- 家庭学習は2学期の復習が中心。3学期の予習は教科書を眺める程度で十分
- 帰省先には薄い1冊だけ。お正月の行事や遊びも学びの機会に
- 始業式の3日前から生活リズムを学校仕様に戻す
短い冬休みでも、毎日の小さな積み重ねは3学期の自信につながります。ご家庭の予定に合わせて無理のない計画を立て、親子で気持ちよく新しい年のスタートを切ってください。
学年別・冬休みの過ごし方
- 中学受験生(小6)の冬休み:中学受験の冬休み・年末年始・お正月の過ごし方|直前期に親ができること【1日のスケジュール例つき】
- 中学生・高校受験生の冬休み:中学生の冬休み勉強法|学年別の勉強時間と高校受験直前の過ごし方
- 高3・大学受験生の冬休み:高3・受験生の冬休みの勉強時間は1日何時間?共通テスト直前・年末年始の過ごし方と計画
冬休みの計画は、無料でダウンロードできる勉強計画表テンプレート(1日・1週間・1か月・冬休み用、PDF)を使うと立てやすくなります。


