冬休みが近づき、大学入学共通テストまでの日数を数えるようになると、「冬休みは1日何時間勉強すればいいの?」「お正月くらいは休ませてあげたいけれど、生活リズムが崩れないか心配」と、気をもんでいらっしゃる保護者の方は多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、高3の冬休みは、共通テストまで残り約3週間の時点で始まる「本番前最後のまとまった時間」です。やるべきことは新しい知識を増やすことではなく、本番で点を取り切る力の仕上げです。勉強時間は1日10時間前後が目安と言われますが、それ以上に大切なのは、本番と同じ時間帯に同じ科目を解く練習を重ね、生活リズムと体調を本番に合わせていくことです。年末年始・お正月も、量は少し抑えてよいので、起床時刻を変えず「ゼロの日」を作らないようにしましょう。
この記事では、次のことが分かります。
- 2027年1月実施の共通テストから逆算した、高3の冬休みの位置づけ
- 冬休みの1日の勉強時間の目安と、本番の時間割に合わせた時間配分
- 終業式から共通テスト当日までの期間別プラン
- 共通テスト直前1週間・前日・当日の過ごし方と、受験票・持ち物の確認
- 受験生の年末年始・お正月の過ごし方と、冬の体調管理
- 共通テスト後の私立大学・国公立二次試験への切り替え
- 冬休みのNG行動と、保護者ができること
高1・高2のお子さまの冬休みの目安にも触れています。夏休みの過ごし方は高3の夏休みの勉強時間と過ごし方でまとめていますので、あわせてご覧ください。中学受験のご家庭は、中学受験の年末年始・お正月の過ごし方が参考になります。
冬休みから共通テストまでは約3週間——高3の冬休みは直前期の入り口
令和9年度(2027年1月実施)の大学入学共通テストは、本試験が2027年1月16日(土)・17日(日)、追試験・再試験が1月23日(土)・24日(日)に行われます(大学入試センター「令和9年度試験」)。
冬休みの期間は地域や学校によって異なりますが、12月下旬から1月7日ごろまでの2週間ほどが一般的です(寒冷地などでは1月中旬まで続く地域もあります)。たとえば12月26日(土)に冬休みが始まる場合、本番の1月16日(土)までは21日、ちょうど3週間です。1月7日ごろに冬休みが明けると、学校が始まってから本番までは1週間ほどしかありません。
夏は「基礎完成」、冬は「得点力の仕上げ」
夏休みの目標が基礎の完成だったのに対し、冬休みの目標は、身につけた力を本番の制限時間内で得点に変えることです。具体的には、次の3つに時間を使います。
- 時間を計った演習——共通テスト形式の問題を本番と同じ制限時間で解き、時間配分を体に覚えさせる
- 解き直し——間違えた問題をそのままにせず、何も見ずに解けるようになるまで戻る
- 暗記の総点検——英単語・古文単語・漢文句法、理科や地理歴史・公民の用語などを本番まで回し続ける
本番の時間割を先に頭に入れておく
冬休みの1日の組み立ての土台になるのが、本番2日間の時間割です。
| 日程 | 時間 | 教科・科目 |
|---|---|---|
| 1日目 1月16日(土) | 9:30〜11:40(2科目) 10:40〜11:40(1科目) | 地理歴史・公民 |
| 1日目 | 13:00〜14:30 | 国語 |
| 1日目 | 15:20〜16:40 | 英語(リーディング) |
| 1日目 | 17:20〜18:20 | 英語(リスニング) |
| 2日目 1月17日(日) | 9:30〜11:40(2科目) 10:40〜11:40(1科目) | 理科 |
| 2日目 | 13:00〜14:10 | 数学①(「数学Ⅰ,数学A」または「数学Ⅰ」) |
| 2日目 | 15:00〜16:10 | 数学②(「数学Ⅱ,数学B,数学C」) |
| 2日目 | 17:00〜18:00 | 情報(「情報Ⅰ」) |
※大学入試センター「令和9年度 受験案内」より。試験室への入室終了時刻は、12月上旬に公開される「受験上の注意」で示されます。
2日間とも朝から夕方18時ごろまで続きます。冬休みは、この時間割に体を慣らすことを軸に考えましょう。
高3の冬休みの勉強時間は1日何時間?目安と時間配分
受験生の冬休みは、1日10時間前後が目安と言われることが多いです。夏休みの目安とされる8〜10時間から、少し増えるイメージです。時期ごとの目安をまとめると、次のようになります。
| 時期 | 1日の勉強時間の目安 | 重点 |
|---|---|---|
| 冬休み中(年末年始を除く) | 10時間前後 | 時間を計った演習・解き直し・暗記の総点検 |
| 年末年始(12月31日〜1月3日) | ふだんより短くてよい(例:午前・午後に2〜3時間ずつ。ゼロの日は作らない) | 起床時刻を変えず、暗記と解き直し |
| 冬休み明け〜本番前 | 学校のある日は放課後に暗記と解き直し。1月9日〜11日の3連休は10時間前後 | 新しい問題集に手を広げない |
| 高1・高2の冬休み | 2〜4時間程度 | 英語・数学の2学期までの復習 |
冬休みの約2週間をこのペースで過ごすと、単純計算で合計120〜140時間ほどです(年末年始に量を抑える分、実際はもう少し少なくなります)。冬は「何時間やったか」より「本番と同じ条件で何回解き、何問を解き直したか」が得点に直結します。
本番の時間割に合わせた1日のモデル(10時間の例)
睡眠8時間を確保しながら1日10時間勉強する場合のモデルです。午前・午後・夕方に、本番のその時間帯の科目を置いています。
| 時間帯 | 時間 | 内容の例 | 本番との対応 |
|---|---|---|---|
| 6:30 | — | 起床・朝食(本番の日と同じ時刻) | 本番は9:30開始 |
| 7:30〜8:30 | 1時間 | 英単語・古文単語・用語などの暗記 | — |
| 9:00〜12:00 | 3時間 | 地理歴史・公民または理科(日替わり)を時間を計って解く | 本番の午前(9:30〜11:40) |
| 13:00〜16:00 | 3時間 | 国語(90分)または数学①②(各70分)の演習と見直し | 本番の午後(13:00〜) |
| 16:30〜18:30 | 2時間 | 英語(リーディング・リスニング)または情報 | 本番の夕方(英語・情報) |
| 20:00〜21:00 | 1時間 | その日の解き直し、二次試験・私立大学の過去問や記述問題 | — |
| 21:00〜22:30 | — | 入浴・翌日の準備。22:30に就寝(睡眠8時間) | — |
リスニングや情報は疲れがたまる夕方に行われるので、夕方でも集中を切らさない練習をしておきましょう。国公立二次や私立大学の比重が大きいお子さまは、午後か夜の一部を志望校の過去問に振り替えて構いません。共通テストを受けない、または使わずに私立大学の一般選抜だけを受けるお子さまは、1日の時間割を志望校の試験時間(募集要項で確認できます)に合わせて組み替え、冬休みは志望校の過去問演習と解き直しを中心にしましょう。私立大学の試験は、早いところでは1月下旬から始まります。予定を書き出すときは1日の勉強スケジュールの整理のしかたのテンプレートも活用できます。
睡眠は8時間以上を確保し、削らない
「寝る時間がもったいない」と夜遅くまで机に向かうお子さまもいますが、厚生労働省の睡眠ガイドでは、中学・高校生は8〜10時間を参考に睡眠時間を確保することが推奨されています。同ガイドは、良質な睡眠で集中力が増して学習効率が上がること、学習した内容が定着しやすくなることにも触れ、勉強時間と睡眠時間のバランスが大切だとしています(厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」)。また、朝は太陽の光を浴びて朝食をとり、夜ふかしを習慣にしないこと、寝室にスマートフォンを持ち込まずに暗くして寝ることも勧められています。
1日の終わりは「何問解き直したか」で振り返る
間違えた問題は、「ケアレスミス」「時間切れ」「知識不足」「解き方が分からない」の4つに分けると、次に何をすべきかが見えてきます。解説を読んで分かった気になるだけでは得点につながりにくいので、何も見ずに再現できるかまで確かめましょう(参考:「わかったつもり」では成績は伸びない?)。
高1・高2の冬休みは何時間?
高1・高2のお子さまの冬休みは、1日2〜4時間程度が目安と言われます。量よりも、英語と数学の2学期までの内容を復習し、苦手を3学期に持ち越さないことを優先しましょう。高2のお子さまには、大学入試センターが公開している過去3年分の試験問題から、1科目だけ時間を計って解いてみるのもおすすめです。点数は気にせず、どんな試験かをつかむきっかけにしてください。
終業式から共通テストまでの計画(期間別プラン)
冬休みから本番までは、目的の違う4つの期間に分けると計画が立てやすくなります。日付は2026〜2027年のカレンダーに合わせた目安です。
| 期間 | 日付の目安 | ねらい | 主な中身 |
|---|---|---|---|
| ① 総点検期 | 終業式〜12月30日(水) | 弱点の洗い出しと穴埋め | 時間を計った演習と解き直し、暗記の総復習。二次・私大の過去問にも毎日少し触れる |
| ② 年末年始 | 12月31日(木)〜1月3日(日) | 生活リズムを崩さない「維持期」 | 起床時刻は変えず、暗記と解き直しを中心に |
| ③ 本番シミュレーション期 | 1月4日(月)〜1月10日(日) | 本番の時間割に体を合わせる | 1月9日(土)・10日(日)に、本番と同じ時刻・順番で2日間の通し演習 |
| ④ 最終調整期 | 1月11日(月・祝)〜1月15日(金) | 新しいことに手を広げない | 解き直しと暗記の最終確認、受験票・持ち物・道順の確認 |
| 本番 | 1月16日(土)・17日(日) | 力を出し切る | 1日目:地歴公民→国語→英語。2日目:理科→数学①→数学②→情報 |
総点検期は、2学期の模試や演習の結果を見直し、科目ごとに「本番までに埋めたい穴」を3つ程度に絞ります。全科目を均等に回すより、配点が大きい科目や得点が安定しない科目に多めに時間を配分しましょう。
1月9日・10日は「本番のちょうど1週間前」
1月9日(土)・10日(日)は、本番のちょうど1週間前で、曜日も本番と同じです。本番と同じ時刻に起き、同じ時間割・同じ順番で、共通テスト形式の問題を2日分通して解いてみましょう。休憩の過ごし方や夕方の集中力の落ち方など、通しで解いて初めて分かることがたくさんあります。
問題は、市販の予想問題集のほか、大学入試センターが公開している過去3年分の本試験・追試験・再試験の問題も活用できます。過去の年度の問題は、今の科目の構成と同じかどうかを確かめてから使いましょう。通し演習では、マークシート形式の解答用紙と黒鉛筆を使い、受験番号や解答科目をマークするところまで本番どおりに練習しておきましょう。受験案内では、解答科目がマークされていない場合や複数の科目にマークされている場合は0点となる場合があるとされています。通し演習のあとの最終調整期は新しい問題に手を出さず、解き直しノートと暗記事項の最終確認に徹します。
科目別:冬休み〜直前期に優先したいこと
冬休みからは、科目ごとに「本番の試験時間の中でどう解くか」を固めていく段階です。
| 教科 | 本番の試験時間 | 冬休みに優先したいこと |
|---|---|---|
| 英語 | リーディング80分 リスニング60分(解答30分) | 大問を解く順番と時間配分を固定する。リスニングは毎日短時間でも音声を聞く |
| 数学 | 数学①・数学② 各70分 | 大問ごとの時間配分と「見切る」目安を決める。計算ミスの傾向をまとめる |
| 国語 | 90分 | 現代文・古文・漢文を解く順番と配分を決める。古文単語・漢文句法は毎日回す |
| 地理歴史・公民/理科 | 1科目60分(2科目受験は続けて2科目) | 用語と資料の読み取りの総点検。2科目受験の人は続けて解く練習を |
| 情報 | 60分 | 公開されている過去問題で出題形式と時間配分に慣れる |
決めた順番や時間配分は、1月9日・10日の通し演習で試してみましょう。
共通テスト直前の過ごし方——1週間前・前日・当日
直前1週間は、学力を上げるよりも「今の力を本番で出し切る準備」に時間を使いましょう。
起きる時刻・食事の時刻を本番に合わせる
本番は2日間とも、2科目受験の場合は9時30分に試験が始まります。直前1週間は、本番の日と同じ時刻に起き、同じ時刻に朝食をとる生活を続けましょう。
受験票は紙に印刷し、身分証と一緒に保管する
令和9年度の共通テストの受験票は郵送されません。12月4日(金)10時から、共通テスト出願サイトのマイページで各自が取得し、拡大・縮小せずA4の白い紙に縦向きで印刷します。スマートフォンなどの画面表示では試験場に入場できません。余白や裏面に何か書かれている受験票は使えないので、裏紙には印刷しないでください。
試験日の直前はサイトにアクセスが集中し、つながりにくくなる場合があるので、早めに印刷しておきましょう。また、試験当日は写真付きの身分証明書の持参が必須です。生徒証・学生証・マイナンバーカード・パスポート・運転免許証などのうち、氏名と生年月日が記載され、試験日に有効なものを用意します。自己採点用のメモなども含め、受験票には何も書き込まないようにしましょう。前年度(令和8年度)の「受験上の注意」では、受験票には一切書き込みをしないよう注意されていました。
持ち物と、机の上に置けるもの
令和9年度の受験案内では、受験票のほかに試験時間中に机の上に置けるものとして、次のものが挙げられています。
- 黒鉛筆(H・F・HBに限る。和歌・格言などが印刷されたものは不可)、鉛筆キャップ、プラスチック製の消しゴム
- シャープペンシル(メモや計算に使う場合のみ。黒い芯に限る)
- 鉛筆削り(電動式・大型のもの・ナイフ類は不可)
- 時計(辞書・電卓・端末などの機能があるものや、その機能があるかどうか見分けにくいもの、秒針の音がするもの、キッチンタイマーや学習タイマー、大型のものは不可)
- 眼鏡、ハンカチ、目薬、ティッシュペーパー(袋や箱から中身だけ取り出したもの)
シャープペンシルなどでのマークは読み取れないことがあるので、削った黒鉛筆を数本用意しましょう。スマートフォンやスマートウォッチなどは電源を切ってかばんにしまいます。電源を切っていても、身に付けていたりポケットに入れていたりすると不正行為になります。
座布団・クッション・ひざ掛け・手袋などは、試験開始前に監督者に申し出て許可を得れば使えます。重ね着で調整できる服装とあわせて寒さ対策をしておきましょう。ただし、英文字や地図などがプリントされた服は着ないよう案内されていて、耳栓も使えません。
試験場までの道順と時間を確かめておく
受験票で試験場を確認したら、経路と所要時間を調べておきましょう。前年度(令和8年度)の「受験上の注意」でも、試験場までの道順を事前に確認(下見)するよう呼びかけられていました。遅刻は試験開始時刻から20分以内なら受験が認められますが、リスニングは開始時刻(17時20分)までに入室していないと受験できません。地理歴史・公民や理科を2科目で登録した人は、9時50分までに入室していないと、その時間帯の試験を受験できません。雪や電車の遅れも考えて、余裕を持って出発しましょう。
前日は「確認」と「早寝」だけにする
前日の1月15日(金)は、解き直しノートや暗記カードを軽く見返す程度にとどめます。持ち物の最終確認をしたら、いつもと同じ時刻に布団に入りましょう。緊張で眠れなくても焦らず、目を閉じて横になり、体を休めましょう。
当日は休み時間の過ごし方を決めておく
昼食は食べ慣れたものを、眠くならない量で。休み時間に終わった科目の答え合わせはせず、次の科目の解き直しノートを見返しましょう。地理歴史・公民や理科を2科目受験する場合、第1解答科目と第2解答科目の間の10分間はトイレなどで一時退室できないので、試験開始前に済ませておきます。
正解は試験当日に大学入試センターから発表されますが、1日目の夜は答え合わせより、2日目の準備と睡眠を優先しましょう。自己採点は2日間が終わってからで十分です。
受験生の年末年始・正月の過ごし方
年末年始は、来客や帰省などふだんと違う予定が重なる時期です。基本の考え方は、「量は少し抑えてもよいが、リズムは崩さない」です。1月1日から本番まではおよそ2週間です。
大晦日・元日も起床時刻は変えない
年越しはいつもの就寝時刻のまま迎える、年越しを見届けたらすぐに休むなど、家族で前もってルールを決めておきましょう。元日は、たとえば次のように過ごすと、お正月らしさと受験勉強を両立できます。
- 午前:いつもの時刻に起き、暗記と大問1〜2題の演習
- 昼:家族とお雑煮やおせちを囲み、ゆっくり休む
- 午後:午前の解き直しと、苦手分野の確認
- 夜:早めに切り上げて家族と過ごし、いつもの時刻に就寝
勉強時間はふだんより短くて構いません。大切なのは「ゼロの日」を作らないことです。
初詣は混雑を避けて短時間で
合格祈願の初詣は気持ちを新たにするよい機会ですが、本番の約2週間前に人混みで長時間過ごすのは、感染症の面からも体力の面からも避けたいところです。混雑する時間帯をずらして短時間で済ませる、家族に代わりにお参りしてもらう、共通テスト後に行くなど、無理のない方法を選びましょう。
帰省や親戚の集まりは「受験生の予定」を優先する
帰省は、移動の疲れや環境の変化でリズムが乱れがちです。受験生だけ自宅に残る、日程を短くする、帰省先でも勉強できる部屋と時間を確保するなど、早めに話し合っておきましょう。親戚に志望校や模試の結果を聞かれるのが負担なら、保護者の方から先に「受験直前なので見守ってほしい」と伝えておきましょう。帰省と勉強の両立の考え方は、大学受験のお盆の勉強法と過ごし方でも紹介しています。
冬休みの体調管理——本番を万全の状態で迎えるために
厚生労働省のQ&Aによると、インフルエンザは例年12月〜3月ごろに流行し、例年1月末〜3月上旬に流行のピークを迎えます。令和6年のように、例年より早く12月にピークを迎えた年もあります。共通テストは流行期の中で行われる試験なので、冬休みに入る前から対策を始めましょう。
家庭でできる感染症対策の基本
厚生労働省のQ&A(令和7年度 急性呼吸器感染症(ARI)総合対策に関するQ&A)では、予防や、周りにうつさないための方法として次のようなことが挙げられています。
- 外出後は、流水と石けんで手を洗う
- 加湿器などを使って、室内の湿度を50〜60%に保つ
- 十分な休養と、バランスのとれた栄養摂取を日ごろから心がける
- 室内をこまめに換気する
- せきやくしゃみが出るときは、せきエチケットを守る
インフルエンザのワクチンについては、同じQ&Aで「12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましい」とされています。接種するかどうか、いつ受けるかは、かかりつけ医と相談して早めに決めておきましょう。
もし体調を崩したら——追試験の仕組みを知っておく
インフルエンザやノロウイルス、新型コロナウイルスなどの感染症にかかって治っていない場合は本試験を受験できず、追試験を申請することになります。試験当日に発熱やせきなどがあり体調が万全でない場合も、無理に受験せず追試験を申請するよう案内されています。追試験は1月23日(土)・24日(日)に行われ、申請方法は12月上旬に公開される「受験上の注意」で示されるので、事前に目を通しておきましょう。
共通テスト後は私立大学・国公立二次へ切り替え
共通テストが終わると、すぐに私立大学の一般選抜や国公立大学の二次試験(個別試験)が控えています。2027年度入試の主な日程は次のとおりです。
| 日付(2027年) | 主な予定 |
|---|---|
| 1月16日(土)・17日(日) | 共通テスト本試験。正解は各試験日に発表 |
| 1月20日(水) | 平均点等の中間発表(予定) |
| 1月22日(金) | 得点調整の有無などの発表(予定) |
| 1月23日(土)・24日(日) | 追試験・再試験 |
| 1月25日(月)〜2月3日(水) | 国公立大学の一般選抜の出願期間 |
| 1月下旬〜2月 | 私立大学の一般選抜(早いところでは1月下旬から始まり、2月に本格化) |
| 2月25日(木)〜 | 国公立大学の前期日程の試験 |
| 3月6日(土)〜10日(水) | 国立大学の前期日程の合格発表 |
| 3月12日(金)以降 | 国公立大学の後期日程の試験 |
※大学入試センターの受験案内、国立大学協会の実施要領、公立大学協会の実施要領をもとに作成。一部の公立大学には、3月8日以降に試験を行う「公立大学中期日程」もあります。私立大学の日程は志望校の募集要項で確認してください。
自己採点は早めに済ませ、出願校の最終判断へ
本番後は早めに自己採点を済ませ、学校の先生と相談しながら出願校を最終決定します。文部科学省の実施要項では、各大学は2026年12月15日までに募集要項を発表することになっています。冬休みのうちに志望校の試験日・出願期間・配点を一覧にしておくと、判断が早くなります。
二次・私大の対策は冬休みから少しずつ
共通テスト2日目から国公立大学の前期日程の初日までは39日、約5週間半です。共通テスト後に慌てないよう、冬休みの間も1日1時間程度は志望校の過去問に触れておきましょう。共通テストが思うようにいかなくても、二次試験の配点が大きい大学では巻き返しの余地があります。
高3の冬休みにやってはいけないNG行動6つ
どれも、真面目で頑張り屋のお子さまほど陥りやすいものです。
- 新しい参考書・問題集に手を広げる——本番まで3週間を切った時期に新しい1冊を仕上げるのは難しく、不安だけが残りがちです。これまでの問題集と解き直しノートを繰り返しましょう。
- 夜型の生活になる——本番は朝9時30分から始まります。夜型のままでは、午前の科目で実力を出し切れないおそれがあります。
- 「年末年始だけは」と生活リズムを崩す——大晦日の夜ふかしや寝正月で起床時刻がずれると、戻すのに数日かかることもあります。
- 演習の点数だけを見て一喜一憂する——点数は問題の難しさで上下します。「どの大問で、なぜ落としたか」の確認に時間を使いましょう。
- 体調不良を我慢して無理をする——かえって回復が遅れ、勉強できない日が増えることもあります。早めに休み、必要に応じて医療機関を受診しましょう。
- 共通テスト対策だけで、二次・私大の勉強を止める——記述の感覚が鈍ると、共通テスト後の切り替えに苦労します。
受験生の冬休みに保護者ができること
直前期の保護者の方の役割は、勉強に集中できる「環境」と「生活」を整えることです。
食事・睡眠・湿度を整え、家族みんなで体調を守る
食事の時刻を一定にしてバランスのよい食事を用意し、部屋の湿度を保つのは、保護者の方だからこそできるサポートです。家族のだれかが体調を崩すと受験生にうつるおそれもあるので、手洗いや換気は家族全員で取り組みましょう。年末年始は休診する医療機関も多いため、かかりつけ医の診療日や休日に受診できる医療機関を前もって調べておくと安心です。
受験票と身分証をさりげなく確認する
受験票の印刷が済んでいるか、写真付きの身分証が有効期限内かを、12月中に一度確認しておきましょう。氏名・生年月日に誤りがあれば、1月7日(木)17時までにマイページの「志願者情報変更」から訂正し、1月8日(金)17時以降に受験票を取得し直すよう案内されています。
けがや急な病気のときの「受験上の配慮」も知っておく
出願後の交通事故やけが、発病などで試験に配慮が必要になった場合は、大学入試センターに「出願後の不慮の事故等による受験上の配慮」を申請できます(2026年12月10日(木)〜2027年1月12日(火)17時)。試験直前の申請では希望する配慮が行えないこともあるので、必要になったら速やかに申請しましょう。
当日は試験場の外で見送る
前年度(令和8年度)の「受験上の注意」では、許可された付添者を除いて保護者は試験場に入場できず、自動車やバイクでの試験場構内への乗り入れも禁止されていました。車で送る場合は、降ろす場所と帰りの待ち合わせ場所を決めておくと安心です。令和9年度の「受験上の注意」は12月上旬に公開される予定なので、あわせて確認してください。
自己採点の結果を責めない
思うような点が取れなかったとき、だれよりも落ち込んでいるのは本人です。結果を問いただすより「2日間よく頑張ったね」と労い、次の試験に気持ちを向けられるよう支えてあげてください。
よくある質問
高3の冬休み、1日何時間勉強すればいいですか?
1日10時間前後が目安と言われることが多いです。ただし、睡眠を削ってまで増やすのは逆効果です(厚生労働省の睡眠ガイドでは、中学・高校生は8〜10時間を参考に確保するよう推奨)。時間よりも、本番と同じ時間帯に同じ科目を解き、間違えた問題を解き直せたかを基準にしましょう。
受験生の冬休みの勉強時間の平均はどのくらいですか?
「平均」として紹介される数字は、どの調査を見るか、だれを対象にしたかによって変わります。この記事では、一般的によく言われる目安として1日10時間前後を紹介しています。ほかの人と比べるより、本番の時間割で解いた回数と、解き直せた問題の数で振り返るのがおすすめです。
公的な調査で分かっている高3相当の平日・休日の勉強時間の分布や、2学期の平日・休日の目安は、高3・受験生の平日・休日の勉強時間と時期別の目安で紹介しています。
受験生はお正月も勉強したほうがいいですか?
量はふだんより少なくても構いませんが、起床時刻を変えず、「ゼロの日」を作らないことをおすすめします。午前と午後に短く勉強し、食事は家族とゆっくり過ごすなど、メリハリをつけましょう。
まとめ:本番までの約3週間を「力を出し切る準備」に使う
- 2027年の共通テストは1月16日(土)・17日(日)。冬休みの始まりから本番までは約3週間
- 勉強時間は1日10時間前後が目安と言われるが、睡眠は少なくとも8時間(厚生労働省は中学・高校生に8〜10時間を推奨)を確保する
- 本番と同じ時間帯に同じ科目を解き、1月9日・10日には2日間の通し演習を
- 年末年始は「量は少し抑えても、リズムは崩さない」
- 受験票は12月4日から各自で取得して紙に印刷。写真付きの身分証も忘れずに
- 体調管理は家族ぐるみで。二次・私大の過去問にも毎日少し触れておく
直前期は、解き直しの途中で「この単元だけ、もう一度だれかに説明してほしい」という場面が出てきます。学校の先生に質問しにくい冬休みは、オンライン家庭教師で苦手な単元だけを教わるのも一つの方法です。
オンライン家庭教師・オンライン個別指導マッチングアプリ「Teach」では、1コマ60分単位で、必要なときだけ授業を予約できます。料金は1コマ60分1,995円〜で、先生ごとに異なります。入会金・教材費・解約金・月額固定費はかからず、受けた授業の分だけの都度払いなので、「冬休みだけ」「共通テスト前の苦手単元だけ」といった使い方ができます。高校生向けの内容は高校生向けページ、料金の詳細は料金ページ、ほかのご家庭の使い方はTeachの活用例でご覧いただけます。お子さまが本番までの日々を落ち着いて過ごし、本番で力を出し切れるよう、心から応援しています。
学年別・冬休みの過ごし方
- 小学生の冬休み:小学生の冬休みの勉強|学年別の勉強時間の目安と宿題の計画・勉強しない子への声かけ
- 中学受験生(小6)の冬休み:中学受験の冬休み・年末年始・お正月の過ごし方|直前期に親ができること【1日のスケジュール例つき】
- 中学生・高校受験生の冬休み:中学生の冬休み勉強法|学年別の勉強時間と高校受験直前の過ごし方


